こんにちは!難波矯正歯科です。
本日は「受け口で滑舌が悪いのは歯科矯正で治せる?」についてお話させていただきます。
「よく人から聞き返される、滑舌が悪いと言われるのは受け口のせいかも」とお悩みではありませんか?
受け口による滑舌の悪さは矯正治療で治せる可能性があります。
この記事では、受け口と滑舌の関係や歯科矯正での治し方について解説します。
目次
受け口による滑舌の悪さは歯科矯正で治せる!
受け口などの歯列不正に伴う滑舌の悪さは歯並びを整えることで改善が期待できます。受け口の矯正治療には次の方法があります。
ワイヤー矯正
歯に金属のボタンのような装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。
従来からある矯正方法のため、ほとんどすべての症例に対応できます。
また、装置の見た目が気になる場合には歯の裏側に装置をつける方法や目立ちにくい白いワイヤーを使用する方法もあります。
マウスピース矯正
およそ2週間ずつ異なる形のマウスピースの装着していくことで歯を移動させる方法です。
食事中や歯磨きのときは装置を取り外せるため、違和感が少ないのが特徴。
また、マウスピースは透明で弾性のある素材なので、目立ちにくく、痛みが少ないことも人気の理由です。
ただし、比較的軽度の症例にしか対応できないため、治療できる歯並びが限られます。
特に受け口では下の歯列を全体的に後方へ移動させる必要があり、口元の印象を変えるにはワイヤー矯正のほうが適しているケースが多いです。
外科治療が必要な受け口もある!
受け口の治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正だけでなく、外科治療の併用が必要なケースがあります。
下の顎の方が上より大きかったり、下顎の位置が通常より手前に出ていたりなど、顎の骨格が原因で受け口になることがあるからです。
顎の骨格に問題があると、歯並びを治しただけでは「しゃくれている口元」の印象は変わりません。顎の骨を切る外科手術と矯正治療を組み合わせる必要があります。
受け口ってどんな歯並び?
受け口とは下の歯が上の歯よりも前方に突出している歯並びのことをいいます。
正式名称は「下顎前突」という歯列不正で、一般的に「しゃくれ」と呼ばれることもあります。
受け口は見た目のコンプレックスになるだけでなく、次のような問題を引き起こします。
〈受け口の影響〉
・口が閉じにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まる
・口呼吸になりやすく、風邪をひきやすい
・噛み合わせが悪く、消化器官に負担をかける
受け口と滑舌の関係は?
受け口では主にサ行とタ行の発音に影響が出ます。
サ行が言いにくい
サ行は空気を前に送り出すことで音をつくります。
しかし、受け口は上下の歯が噛み合わず、前歯に隙間ができるため、空気が漏れてはっきりした発音になりません。
そのため、「しゃししゅしぇしょ」といった舌ったらずな印象になってしまいます。
タ行が言いにくい
タ行は舌を上の歯茎に押し付けてから離したときに一気に空気を送り出すことで音が出ます。
受け口ではサ行と同じく、前歯から空気が漏れて明瞭な発音ができません。
加えて、受け口では上あごが下あごより後方にあることで舌を動かしにくいため、タ行のような舌を使う発音に影響があります。
受け口は子どもの内からの始める治療がおすすめ!
受け口の治療は大人になってからでも可能ですが、できれば早い内から治療を始めることをおすすめします。理由は次のとおりです。
喋り方が癖になってしまう
滑舌は癖になってしまうと、歯並びを治しても滑舌の悪さが治らなくなる可能性があります。
そのため、早い内から受け口を治して発音障害を改善することが大切です。
成長途中のほうが治療の大変さを軽減できる
受け口は骨格による影響が大きく、顎の成長途中から治療を始めることで治療の負担を軽減できます。
顎の成長が完全に終わってからでは治療が困難になる(外科治療が必要になるなど)ため、受け口の治療はなるべく早い幼少期から歯科医院に相談するようにしましょう。
受け口で発音が気になっているという方や子どもの受け口が心配という方はお気軽に難波矯正歯科へご相談ください。