こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
受け口を気にしている方の中には、「受け口を治せばエラも小さくなるのでは?」と期待している方もいるでしょう。
しかし、受け口とエラは必ずしも関係があるわけではありません。
受け口の手術でエラが小さくなることもありますが、それはあくまで副次的な効果。
そこで本記事では、受け口とエラの関係、それぞれの治療方法、受け口を外科手術で改善すると顔のエラもなくなるのかなどについて解説します。
目次
顔のエラが張る2つの原因
エラが張る原因は、主に以下の2つが考えられます。
骨格的なエラ張り
生まれつき骨格が大きく、エラが張っているケースです。
遺伝や成長過程での骨格形成によってエラが張った状態になります。
骨格的なエラ張りは、笑ったり口を開けたりしてもエラが目立ったり、痩せてもエラが目立つのが特徴です。
筋肉の発達によるエラ張り
歯ぎしりや食いしばりなどによってエラの筋肉(咬筋)が発達しているケースです。
歯ぎしりや食いしばりがある方は、このタイプのエラ張りである可能性が高いでしょう。
触ると硬いが、骨ではなく筋肉のようで、痩せるとエラが目立たなくなるのが特徴です。
受け口と顔のエラ張りは関係ある?
受け口とは、下の歯が上の歯よりも出ている状態のことです。
下あごが前に突き出していることでエラが張って見えることがあります。
また、受け口が原因で噛み合わせが悪くなり、咬筋が発達してエラが張ってしまうケースも考えられます。
しかし、エラが張る原因はそれだけではありません。
上記でも紹介した通り、生まれつき骨格が大きかったり、歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の発達などが考えられます。
そのため、受け口とエラ張りは、必ずしも関係があるわけではありません。
受け口とエラ張りの治療方法
受け口とエラ張りは、原因に合わせた治療法を選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの治療方法を紹介します。
受け口の治療方法
受け口の主な原因は、歯並びや顎の骨格にあります。
受け口の改善は、「歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース型矯正)」や「外科矯正」といった矯正治療が一般的です。
比較的軽度な受け口であれば、マウスピース型矯正で改善できる可能性があります。
しかし、重度の受け口や骨格に問題がある場合は、歯列矯正と併用してあごの骨を切って適切な位置に移動させる外科手術が必要になることもあります。
エラ張りの治療方法
歯ぎしりや食いしばりによってエラの筋肉が発達している場合は、歯列矯正によって顔の筋肉のバランスが整うと、エラ張りが目立たなくなることがあります。
また、筋肉の働きを弛緩させる製剤の注射も用いられることがあります。
生まれつき骨が発達している場合は、美容整形による骨を削る手術が有効です。
どの方法が適切かは原因によって異なるため、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。
受け口を外科手術で治すと顔のエラはなくなる?
「受け口の手術でエラが小さくなるなら一石二鳥かも」と期待している方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら受け口の手術は主に、あごの骨の位置を調整するもので、直接エラがなくなるわけではないのです。
ただし、受け口が解消されることで噛み合わせが改善され、顔の筋肉のバランスが変わると咬筋の過剰な発達が抑えられ、エラの張りが目立たなくなることがあります。
ですが、これはあくまで副次的な効果であり、必ずしもエラが小さくなるわけではありません。
エラを小さくしたい場合は、直接アプローチする施術が必要です。
受け口の手術を受けるメリット・デメリット
受け口の手術を受けるメリットは、見た目が改善されるだけでなく、噛み合わせが良くなるなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、手術には少なからずリスクが伴うもの。
ここでは、受け口の手術を受けるメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 受け口の原因となるあごの骨格を修正でき、根本的な改善が期待できる
- 顔のバランスが整うことで口元が引っ込み、横顔のEラインも美しくなり見た目のコンプレックスが解消される
- 噛み合わせが改善されることで食べ物をしっかりと噛み砕けるようになり、健康面でのメリットも期待できる
- 発音がしやすくなったり、いびきが解消される可能性もある
デメリット
- 基本的に全身麻酔下での手術が必要になるため、入院や一定期間の休養が必要
- 手術後に痛みや腫れなどのリスクを伴う
- 高額な費用がかかる
受け口の手術は、人生で一度きりの治療です。メリットとデメリットをしっかりと理解し、歯科医師とよく相談した上で手術を受けるかどうか検討しましょう。
受け口の手術を受ける際の5つの注意点
受け口の手術には、多くのメリットがあります。
しかし、手術となると心配や不安になりがちです。
以下の5つの注意点をしっかり確認し、安心して治療を受けられるように準備しましょう。
どの治療方法が適切かしっかりと検討する
受け口の治療は、外科手術だけでなく歯列矯正もあります。
外科手術はあごの骨の位置を直接修正するため、短期間で大きな変化が期待できます。
しかし、身体的な負担や費用面での負担が大きくなりがちです。
歯を動かすことで受け口を改善する歯列矯正は、身体的な負担は少ないですが、治療期間が長くなる傾向にあります。
それぞれのメリット・デメリットや費用、期間、期待できる結果などを比較検討し、自分に合った治療法を選びましょう。
信頼できる歯科医院を選ぶ
受け口の治療は、専門的な知識と技術が必要です。
安心して治療を受けるためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。
手術の実績や設備、歯科医師の経験などを考慮し、信頼できる歯科医院を選びましょう。
また、カウンセリング時に院内の雰囲気や術後のアフターケア体制も確認しておくことが大切です。
セカンドオピニオンも検討する
一つの歯科医院だけでなく、ほかの歯科医院でも意見を聞くセカンドオピニオンも検討しましょう。
異なる意見を聞くことで、より納得のできる決断ができます。
手術のケアについて確認する
受け口の手術には、感染症や神経麻痺などのリスクが伴う可能性があります。
また、術後には腫れや痛み、一時的な痺れなどが生じることもあります。
手術を受ける前に、医師からこれらのリスクや合併症、術後のケアについて詳しく説明を受け、疑問点があれば積極的に質問しましょう。
手術を受ける前に詳しく確認し、計画的に進めることが大切です。
※難波矯正歯科の「外科矯正」について
費用を確認する
受け口の手術は基本的に自由診療ですが、顎変形症と診断された場合は保険適用になります。
しかし、適用範囲や条件は細かく定められていたり、保険適用となっても費用は高額になりがちです。
事前に見積もりを取っておくと安心できるでしょう。
※難波矯正歯科の「治療費用」について
まとめ
受け口とエラは、それぞれ異なる原因で起こる症状ですが、受け口が原因でエラが張って見えることもあります。
受け口の手術によって顔全体のバランスが整い、結果的にエラが目立たなくなることもありますが、必ずしもエラが小さくなるわけではありません。
受け口やエラを改善したい場合は、自己判断せず信頼できる歯科医院に相談し、診断を受けて、それぞれの症状に合った適切な治療法を選択しましょう。
当院では、受け口やエラに関するお悩みにお応えできるよう、豊富な経験と専門知識を持った歯科医師が在籍しております。
カウンセリングも実施しておりますので、治療方法や費用、期間など、気になることは何でもお気軽にご相談ください。
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