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受け口で唾液が不足すると問題があるの?受け口と唾液の関係についてご紹介


唾液のイメージイラスト

こんにちは!難波矯正歯科です!
唾液が少なくなると、さまざまなデメリットがあることを知っていますか?
お口の中にいつもある唾液ですが、多くの働きがありお口の健康を守る大切な役割をしています。
受け口などで歯並びが悪いと口の中が乾燥し唾液の働きが弱くなってしまうことも…。
そこで今回は「受け口で唾液が不足した時にどのような問題がおきるか」について詳しくご紹介します。

受け口とは?

受け口のイメージイラスト

通常は上の歯が下の歯を覆っている状態が正しいのですが、噛み合わせが反対になってしまい下の歯が前に出ている状態です。
一概に受け口といっても歯並びの関係で受け口になっている場合と、骨格が関係しているケースがあります。
歯並びの場合には、矯正で歯並びを改善することで受け口の治療ができますが、骨格性の受け口の場合には、外科手術も併用しての治療が必要なケースもあります。
患者様のお口の状態と、ご希望を考慮してどの程度まで改善したいか相談させていただき、治療方法をご提案いたします。

唾液のしくみ

歯の模型を持ち人差し指を立てている女性の画像

唾液は主に「顎下腺」「耳下腺」「舌下線」という唾液腺から1~1.5リットルも分泌されています。
ただし常に同じ量が出ているわけではなく、緊張やストレスを感じると減少傾向にあると言われています。
そうすると唾液の働きが弱くなってしまい口臭などが発生してしまうことも……。

また、寝ている時はお口が乾燥しやすく唾液の働きが弱まります。
普段気にならないのに朝起きた時に口臭を感じるのは、お口が乾燥しやすいためです。
他には加齢などでも徐々に唾液は分泌しにくくなってしまいます。
そのため乾燥予防の対策をすることが大切です。

唾液の働きとは?

歯と妖精のイメージイラスト

自浄作用

食事で「噛む」ことは唾液の分泌を促進します。
お口の中に多くある唾液は、細菌や汚れを流す働きがあり「自浄作用」といわれます。
特に歯ごたえのある物を噛んでいる時は、唾液の分泌が活発になります。
根菜類は、歯ごたえのある食材が多いので、にんじん、ごぼう、れんこんなどを積極的に食事に取り入れることをおすすめします。

緩衝作用

むし歯菌は、糖分があると酸が発生してカルシウムやリンを溶かします。
この状態が続くとむし歯になり歯に穴が開きますが、唾液にはお口の中を中和する働きがあります。
食事をした後は酸性に傾きますが、唾液の働きでお口の中を中和してくれます。
ただし、頻繁にお口の中に食べ物がある状態だとこの働きが追い付かず、むし歯に進行する場合も。
食後は唾液の働きだけでなく、歯磨きやうがいをしてお口の中の汚れを落とすことが大切です。

再石灰化を促進する働き

唾液には、カルシウムやリンが含まれています。
むし歯菌が発生した酸によって、むし歯になる手前の白くなる段階があります。
要注意歯ですが唾液の働きで再石灰化が促されると、この段階であれば修復できる場合があります。

また、唾液だけでなく「フッ素」にも再石灰化を促進する働きがありますので、歯が白く白濁している場合には、定期的にフッ素塗布をおすすめします。
合わせて経過観察も行いますので、むし歯が進行しないかも確認ができます。

保護・湿潤作用

お口には、頬や歯ぐきなどの粘膜部分があります。
一方、歯は硬い組織なので、唾液がないと話や食事をする際に傷ついてしまうことも。
唾液には保護や湿潤作用があり、お口の中に傷がつかないよう保護する役割があります。

消化作用

消化は胃や腸だけではなく、唾液によっても促されます。
唾液の中には「アミラーゼ」という酵素が含まれているので、よく噛んで唾液の分泌が促進されると、消化も促進するため胃腸の負担を軽減できます。
ただしタンパク質を分解する酵素は含まれていないため、タンパク質は分解されません。

受け口と唾液の関係

人体の骨格のイメージ画像

唾液の分泌を促せない

受け口の方は噛み合わせのバランスが整っていないので、しっかり噛むということが難しいケースが多いです。
そのため、あまり噛まずに食事をしてしまうことも少なくはありません。
唾液をたくさん分泌させるためには、「よく噛む」ことが大切です。
しかし十分に噛めない状態が続くと、唾液の分泌が促進されにくくお口の中が乾燥しやすくなってしまいます。

口呼吸になりやすい

受け口の方は、前歯が噛み合わないことが多いため、口が開きやすくなります。
そうすると、通常は鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、口で呼吸をする口呼吸になりやすく、そうするとお口の中が乾燥します。
また口呼吸は唾液の働きを弱めてしまうため、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。

唾液が不足すると?

抜歯のイメージ画像

むし歯や歯周病になりやすくなる

お口の中には細菌が多く存在していますが、汚れを洗い流す自浄作用の働きが弱くなってしまうため、むし歯や歯周病になりやすくなります。

口臭がしやすくなる

唾液が減少して、細菌がそのままになると口臭の原因になります。
特に歯周病菌が増殖するとガスが発生するため、強い臭いの原因になる場合があります。

口内炎ができやすい

唾液にはお口の中を保護する働きがあります。
そして、会話や食事の際に粘膜を守る働きをしています。
しかし、唾液が減少して口の中が擦れやすくなると、口内炎ができやすくなります。

味覚に影響が出ることがある

唾液が減少すると、食事の際の味物質が溶け出しにくくなり、味覚を感じる「味蕾」の働きも弱くなるので、味覚が変化する場合があります。

口の中がネバネバする

唾液が減少すると、細菌が増えて口の中がネバネバします。
寝ている時は、唾液が減少しやすくなるので、朝起きた時に口の中がネバネバするのはこのためです。

受け口で唾液が不足している場合には?

歯列矯正(表側のワイヤー矯正)をしている女性の口元の画像

噛み合わせのバランスが崩れていて、お口の中が乾燥しやすくなっている場合には、矯正治療で歯並びを改善する必要があります。
噛み合わせのバランスが整うことで、お口が閉じやすくなり、乾燥しにくくなります。
また、しっかり噛めるようになるため、食事の時に唾液の分泌も増えてお口の中が潤いやすくなります。

矯正治療の中でも、ワイヤー矯正は表側矯正裏側矯正がありますが、歯並びや受け口の状態に応じてご相談いただけます。
また、受け口の状態によっては、外科矯正が必要な場合もあります。

お口の中の唾液が不足しないようにできる対策とは?

水(水の泡)のイメージ画像

こまめに水分を摂取する

唾液が不足すると、お口の中が乾燥してしまうため、こまめに水分を補給しましょう。
この時、糖分の多い飲み物を頻繁に飲むとむし歯のリスクが高くなるため、お水やお茶がおすすめです。

お酒の量の控える

アルコールを多量に摂取すると、利尿作用が働いて水分が失われやすくなります。
そうすると、お口の中の唾液も不足してしまうため多量のお酒は控えましょう。

ストレスの解消

強いストレスがかかると、唾液の分泌が弱くなりお口の中が乾燥しやすくなります。
完全にストレスを無くすことは難しいと思うので、適度な運動やお風呂にゆっくり浸かるなどストレスを解消する方法を見つけましょう。
また、お口の中が乾燥したら水分補給や歯磨きをしてお口の中が潤うようにしましょう。

まとめ

頬杖をしている笑顔の女性の画像

受け口は、噛み合わせのバランスが悪いので、お口の中が乾燥しやすくなります。
そのまま放置すると、むし歯や歯周病のリスクが高くなるだけでなく、口内炎ができやすくなったり、味覚に影響が出てしまったりする場合もあります。
噛み合わせのバランスが崩れていると、さまざまなデメリットもありますので、矯正治療で噛み合わせのバランスを整えましょう。
当院では、受け口の治療も数多く行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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