「話をしていても聞き返される……。」滑舌が悪いと聞いている方にもストレスがたまります。
そして何度も聞き返されると、話している方もストレスを感じてしまいます。
特に仕事で話す機会が多い方は、はっきりと話せることで好印象につながったり、分かりやすいイメージがついたりするのではないでしょうか。
そこで今回は、歯並びが悪いと滑舌にも影響するかについて詳しくご紹介します。
目次
滑舌が悪くなる原因
歯並びが悪い
歯のすき間から空気が抜ける
出っ歯や受け口の歯並びは、前歯の噛み合わせが悪く、きちんと噛み合わないことも少なくありません。
そうすると、空間ができてしまい、話すたびに空気が抜けるようになります。
特に「サ行」「タ行」の発音が難しくなり、聞き返されることも多くなってしまいます。
何度も聞き返されることが積み重なると、「話す」ことに対してコンプレックスを抱いてしまう場合もあります。
空気が漏れて話にくいと感じる方は、前歯の噛み合わせがきちんとできているか確認しましょう。
また、噛み合わせのバランスは自分で確認することが難しい部分でもあるので、矯正歯科で一度相談することをおすすめします。
舌の動きが制限される
日本人は顎が小さく、顎のスペースが足りないと歯が並ぶ部分がないため、その結果歯並びが悪くなります。
歯並びがガタガタしていたり顎が小さかったりすると、舌を動かすスペースが制限されて発音が悪くなりやすいです。
発音にはそれぞれ特徴があり、唇をつける「マ行」の発音は、出っ歯の方の場合、発音しにくくなります。
また、舌を上顎につける「タ行」も出っ歯や受け口の方は発音しにくい傾向になります。
特に出っ歯や受け口の方は前歯が噛み合いにくいので、口で呼吸する口呼吸になりやすいです。
そうすると、口周りや舌の筋力が低下して、発音がしにくいことにもつながります。
また、歯並びがきれいな方でも、顎が小さいと舌の動きが制限されるため、滑舌が悪くなるケースがあります。
声がこもりやすい
舌の動きが制限されると、声がこもりやすくなる場合もあります。
相手の方に話が聞きにくくなってしまうため、改善した方がよい状態です。
上手く話せるようになりたい、はっきり話せるようになりたいと感じている方の中には、歯並びが原因で声がこもりやすくなっていることがあります。
矯正治療をして、声のこもりやすさが改善できる場合もありますので、お気軽にご相談ください。
歯並び以外に滑舌が悪くなる原因
姿勢が悪い
姿勢の悪さは、首が曲がってしまい、声がこもりやすくなってしまうことや口が大きく開きにくくなるため、滑舌に影響します。
姿勢を正すと、呼吸がしやすくなるため、それだけでも滑舌が変化する場合があります。
緊張などから、姿勢が悪くなってしまう可能性もありますので、リラックスして話すように意識しましょう。
また、姿勢の悪さが歯並びに悪影響を及ぼしている場合もあります。
特にパソコンやスマホを長時間使う方は、首が前に出やすくなり、噛み合わせのバランスが悪くなる場合があります。
噛み合わせが少しずつずれていくと、歯並びにも悪影響を及ぼします。
そのため、姿勢が正しくなるよう意識して過ごしましょう。
口周りに筋力が低下している
口周りに筋力が加齢などと共に低下していく傾向になります。
そうすると、ほうれい線などの原因にもつながりやすく、見た目にも悪影響があります。
口周りに筋力が低下すると大きく口を開けにくくなるため、こもりやすくなり、滑舌が悪くなりやすいです。
口周りの筋力はトレーニングで改善する方法があります。
あいうべ体操は、手軽に口周りに筋力を鍛える方法なので、試してみてくださいね。
あいうべ体操
あいうべ体操は、大きく口を開けて、「あー」「いー」「うー」「べー」と口を動かす体操です。
実際に声に出さなくても、その形に口を動かすだけで取り入れることができます。
- 「あー」と大きく口を開けて、1秒キープします。
- 「いー」と横に大きく口を開いて、1秒キープします。
- 「うー」と口を突き出すようにして、1秒キープします。
- 「べー」と舌を出します。この時、下顎の方向に出すようにしましょう。
この体操を10セット行います。1日3セット程度行うと、口周りに筋力がアップします。
ほうれい線やたるみの解消にも効果が期待できますのでおすすめです。
滑舌が影響しやすい歯並び
すきっ歯
すきっ歯は、歯と歯の間にすき間が開いている状態です。
特に、一番前の歯にすき間が開いていると、空気が漏れやすく滑舌に影響が出ます。
日本語では、「サ行」の発音が悪くなりやすいです。
また、英語でも息を使ってする発音が多いため、違う単語に聞こえてしまう場合があります。
出っ歯
出っ歯は上の前歯が出ている状態で、口が閉じにくい場合もあります。
出っ歯も噛み合わせが悪くなるので、「サ行」や「ラ行」の発音がしにくく、滑舌が悪くなりやすいです。
受け口
受け口は、下の前歯や顎が出ている状態で、反対咬合とも呼ばれます。
上の前歯によって、舌の動きが制限されるので、滑舌に悪影響が出やすい歯並びです。
前歯が噛み合っていないことが多く、空気が抜けやすいため、「タ行」や「ナ行」も発音しにくい歯並びです。
叢生
歯並びがガタガタしている状態を「叢生(そうせい)」といいます。
症状の程度は個人差があり、叢生の症状が強い場合には、舌の動きが制限されて話にくさを感じることがあります。
歯並びの状態によって、症状も異なりますが、「サ行」や「タ行」に影響が出るケースが多いでしょう。
矯正装置と滑舌の関係
矯正装置にもいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
滑舌との関係についてもご紹介します。
表側矯正
歴史のある矯正方法で、歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを通して適切な力をかけて歯を動かします。
多くの歯並びに対応している矯正ですが、装置の見た目が気になってしまうことがありました。
ただし、以前は金属の装置が多かったのですが、矯正中の見た目も考慮して、白や透明のブラケットが選択できるようになりました。
また、ワイヤーも審美ワイヤーを選択ができることが多くなります。
歯の表面に装置の厚みがあるので、慣れるまで少し口が閉じにくいと感じる方もいます。
滑舌に大きな影響が出ることは少ないですが、口を閉じて発音する「マ行」が発音しにくい傾向になります。
裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置がつくため、装置がほとんど見えません。
矯正中の装置の見た目が気になる方におすすめの方法です。
また、歯の裏には唾液腺があるので、唾液が効果的に働き、汚れを流す効果が期待できます。
歯の裏側に装置がついているので、慣れるまで装滑舌に影響が出る場合があります。
滑舌が気になる方は、上の歯を裏側に装置をつけて下の歯には表面に装置をつける「ハーフリンガル矯正」を選択することもできます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、患者さまのお口に合ったマウスピースを製作し、段階的に形の違うマウスピースに交換することで、歯を動かす矯正方法です。
取り外しができるので、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
マウスピースは薄いので、それほど滑舌に影響が少ないですが、歯を覆っているので、慣れるまで個人差があります。
まとめ
歯並びは、滑舌に大きな影響を与えます。
滑舌が悪いと、自分だけでなく、話をしている方にもストレスを与えてしまうことがあるため、改善した方がよい状態です。
歯並びや口周りに筋力トレーニングによって改善する場合がありますので、歯並びの改善をご希望の方はお気軽にご相談ください。
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