こんにちは。難波矯正歯科です。
インターネット上に飛び交うさまざまな噂(うわさ)から、「矯正治療後にほうれい線ができるのでは……」と心配されていませんか。
結論からお伝えしますと、矯正治療は歯並びについての治療です。
矯正を行ったからほうれい線ができたり、逆にほうれい線が薄くなったりすることについての科学的な根拠は示されていません。
それでもご心配という方のために、今回は矯正治療とほうれい線の関係についてお話しします。
目次
歯列矯正はお口の中の治療なので皮膚(ほうれい線)には関係ありません
歯列矯正は「歯並び」を整える治療です。
お口の中の治療であって、皮膚を変化させる治療ではないので、ほうれい線に直接的な影響を与えることは基本的にありません。
ただし矯正治療によって骨格などに変化が生じて皮膚がたるんだり引き締まったりすることで、まれにほうれい線の見え方に変化が生じる場合があります。
これは、事前の検査やシミュレーションがうまくいっておらず、矯正治療後にかみ合わせが悪くなった可能性があります。
また、いいことではあるのですが矯正治療によって口元のコンプレックスが解消され、笑顔になる機会が増えたことで表情筋の使われ方に変化がおきた結果であることも考えられます。
このような状態に至らないためにも、矯正治療を受ける際は、事前のカウンセリングやシミュレーションをしっかりと受けられる矯正歯科を選ぶことが大切です。
そもそもほうれい線とは?なぜできるの?
ほうれい線とは、小鼻の両脇から口角の外側に向かっての線です。
医学的にいうと、ほうれい線は「シワ」ではなく、頬と口元の境界線の溝「鼻唇溝(びしんこう)」とよばれています。
つまり、ほうれい線は誰にでもあり、目立ちやすい方もいれば、目立ちにくい方もいらっしゃるのです。
一般的には、年齢があがるととともに、
・皮膚の弾力の低下
・表情筋の衰え
などが起こり、皮膚がたるむことでほうれい線が目立つようになります。
また、骨格的な理由でほうれい線が目立つこともあります。
その場合は年齢は関係ありませんので、20代ではっきりとしたほうれい線が見えることもあるのです。
過度なダイエットや過食で、太る・痩せるを繰り返したことによる皮膚のむくみやたるみが原因になることもあります。
矯正治療後にほうれい線が薄くなることがある?
逆に、矯正治療をしてほうれい線が薄くなることはあるのでしょうか?
前出の通り、矯正治療はお口の中の治療なので、直接皮膚に影響を与えるということはまずありません。
ただし、歯並びによっては、矯正治療後にほうれい線の見え方が変わるといわれることもあるのですがこれにも科学的根拠はありません。
しかし、矯正治療で歯並びやかみ合わせが改善することで、
・しっかりと噛めるようになる
・笑顔が増える
といった効果が期待できますので、しっかり噛むことや口角をあげて笑うようになることで、お口周りの筋肉が鍛えられてほうれい線が目立ちにくくなる可能性はあるでしょう。
矯正治療後にほうれい線が気になりやすいケースとは?
では、ほうれい線が薄くなるのとは反対に、ほうれい線が前より気になると感じるのはどのようなケースでしょうか?
二つの代表的な例をみていきましょう。
重度の出っ歯を治療したとき
出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている歯並びです。
日本人に比較的多い歯並びで、
・マウスピース型矯正装置を使った矯正治療
・ワイヤーを使った矯正治療
で、上の前歯を本来の位置まで引き込んで歯列を整えます。
出っ歯の状態では、鼻の下の皮膚が前方に引っ張られていますが、歯を引き込むことで皮膚が若干余ったような状態となることがあります。
その場合、鼻の下の皮膚が余ることで、頬と鼻の下の境界線が際立ちほうれい線に影響が出ることがあるのです。
ただし、これはまれに起こるというだけで、出っ歯の治療を行った方すべてほうれい線が気になるようになるというわけではありません。
抜歯を行ったとき
歯がキレイに並ぶだけのスペースがなく歯列が凸凹になっている場合、抜歯を行うことがあります。
出っ歯の治療と同じように、前歯の突出がなくなることで、皮膚に余裕ができてほうれい線の見え方が変わる場合があります。
ただし抜歯をしたからほうれい線ができたわけではなく、口元を整えたことでほうれい線に変化が生じて見え方が変わったのです。
ほうれい線を目立ちにくくするために心がけたいこと
ほうれい線は骨格、肌や筋肉の状態と関係がありますので、次のことを心がけることで、目立ちにくくできる可能性があります。
よく噛む
噛むことで、お口周りの筋肉が鍛えられます。
矯正治療中は矯正装置がついていることで、治療前よりも噛みにくいと感じる方もいらっしゃいます。
無理に前歯で噛み切ろうとすると、矯正装置がズレる恐れがありますので、唇を閉じて奥歯で一口で30〜40回を目安に噛むのがおすすめです。
特に、左右均等に噛むことを意識しましょう。
片側で噛むクセがあると、左右のほうれい線に差ができる場合があります。
左右均等に噛むことで筋肉バランスが整い、ほうれい線のお悩みだけでなく顔のゆがみも解消される可能性があります。
さらによく噛んでから飲み込むことで、栄養の吸収率が上がり、肌の新陳代謝に必要な栄養素を効果的に取り込めるようになるのです。
また、噛むことで唾液の分泌が促されます。
唾液には肌の新陳代謝を活発にするホルモンが含まれているので、栄養バランスのとれた食事をよく噛んで食べることが、健康的でハリのある肌を作ることになるのです。
お口周りの筋肉を鍛える
顔には30種類以上の筋肉があり、お互いに作用しながら目や口、鼻、頬などを動かして表情を作り出しています。
筋肉は使っていないと少しずつ衰えて、皮膚の重みを支えられなくなり、皮膚がたるむのです。
お顔の筋肉の中でも、
・頬を上げる筋肉
・唇の周りを囲んでいる筋肉
を意識して鍛えることで、ほうれい線を目立ちにくくできる可能性があります。
ただし、鍛えすぎには注意が必要です。
鍛えすぎると筋肉が硬くなり、お口周りが盛り上がって、ほうれい線が際立ってしまう恐れがあります。
また、トレーニングだけでなく、マッサージも取り入れましょう。
マッサージをすることで、
・衰えた筋肉へ刺激を与える
・使いすぎた筋肉をほぐす
といった効果が期待できます。
マッサージをすることで血行が促進されてむくみが改善されると、顔全体が引き締まった印象へと変わります。
スキンケアを行う
肌が乾燥すると、弾力やハリがなくなり、ほうれい線が目立つ原因になる可能性があります。
年齢とともに肌の吸水力や保湿力は低下するとされていますので、年齢や肌の状態に合わせたスキンケアを心がけましょう。
また、紫外線によるダメージも、肌のたるみや乾燥の原因となります。
紫外線への対策は、夏だけでなく、1年を通して行うことが大切です。
外出の際は、日焼け止めを塗って、日傘や帽子で紫外線から肌を守りましょう。
日焼けしてしまった場合は、しっかりと保湿してください。
姿勢に気をつける
「前かがみの姿勢」でいると、顔の下半分の皮膚が引っ張られることになり、ほうれい線が目立ちやすくなります。
スマートフォンやパソコンを長時間使用している方は、前かがみの姿勢になっていないかをセルフチェックしてみてください。
頭の重みが顔にかかると、顔がゆがんだり、たるんだりする恐れがあります。
また、目を酷使していると、目の周りの筋肉の疲労に伴い、顔の筋肉も硬くなり、ほうれい線に影響を及ぼします。
頬杖をつくクセや同じ方向ばかりを向いて寝る習慣も、ほうれい線を目立たせてしまう可能性がありますので、気を付けましょう。
「難波矯正歯科」で納得のいく矯正治療を
矯正治療とほうれい線には、直接的な関係性はありません。
ただし、歯並びの状態によっては、治療後にほうれい線だけでなく、口元に何らかの変化が生じるケースがあります。
当院では、患者さんお一人おひとりのお話をしっかりと聞いてから、治療方法をご提案します。
治療後の口元がどのように変わるかについても、わかりやすくお話ししますので、どのようなことでもお気軽にご質問ください。
当院は南海難波駅から徒歩3分のところにあり、お仕事の帰りやお買い物の途中などに立ち寄りやすい矯正歯科です。
矯正への第一歩はカウンセリングからです。
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※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。