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矯正中に虫歯を作らない方法を解説!


歯の模型とデンタルミラー,歯科検診のイメージ画像

こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「矯正治療を始めたいけど、虫歯が心配」
このような悩みはありませんか?

矯正装置をつけている間は、歯磨きがしづらくなるため虫歯のリスクが高まります。
しかし、飲食物に注意したり正しいケアをしたりすれば虫歯を防ぐことが可能です。
そこで本記事では、矯正中に虫歯になりやすい理由と、虫歯を防ぐための3つの方法を解説します。

そもそもどのようにして虫歯になるの?

虫歯の図解イラスト

みなさんは、虫歯はどのようにできるのかご存じですか?
虫歯の主な原因は、お口の中に存在する「プラーク(歯垢)」と呼ばれる細菌の塊です。
プラークの中には虫歯菌が存在しており、食べ物の糖分をエサにして酸を作り出します。
この酸によって歯の表面のエナメル質が溶けて、次第に穴を開けてしまうのです。

初期段階では痛みなどの自覚症状はありません。
しかし、気づかないうちに進行してしまい、冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じたりするようになります。

虫歯のなりやすさには個人差があります。
唾液の量や質・歯の質や歯並び・食生活・歯磨き習慣など、さまざまな要因が影響しているのです。
たとえば、唾液には酸によって溶けかけたエナメル質を修復する働きがありますが、唾液の分泌量が少ない人は虫歯になりやすいと言えるでしょう。

また、歯が重なり合って生えているような悪い歯並びは、歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすい場所ができてしまいます。
これも、虫歯のリスクを高める原因の一つです。

矯正中は虫歯になりやすい!?

歯列矯正の表側矯正の装置模型

矯正中は虫歯になりやすい傾向にあります。
なぜなら、ワイヤー矯正で用いられる装置が邪魔をして、歯ブラシの毛先が隅々まで届きにくくなるからです。
プラークが長期間残ってしまうと、虫歯になるリスクが高まります。

また、マウスピース矯正の場合も油断は禁物です。
マウスピースを装着すると歯全体を覆ってしまうため、唾液が歯に行き渡りにくくなってしまいます。

唾液には虫歯菌が出す酸によって溶けかけたエナメル質を修復する作用や、お口の中を洗い流す作用、虫歯菌の繁殖を防ぐ働きがあるため、唾液が不足すると虫歯のリスクが高まります。

もし矯正中に虫歯になったら?

歯磨きをしている女性

虫歯のなりやすさには個人差があり、どんなに丁寧に歯磨きしていても虫歯になってしまうことがあります。
もし、矯正中に虫歯になってしまったら、初期の小さな虫歯であれば経過観察で済むこともありますし、矯正治療と並行して治療を進めることもあります。

しかし、虫歯を放置してしまうと、どんどん進行してしまい、せっかく進めていた矯正治療を中断し、虫歯治療を優先しなければならなくなることも。
時間も費用も余分にかかってしまう可能性があります。

矯正治療中は、調整日などにお口の状態もしっかりと確認しますが、早期発見・早期治療が大切です。
少しでも気になることがあれば、早めに歯科医師に相談しましょう。

矯正中の虫歯を防ぐための3つの対策

歯ブラシやフロスなどのデンタルケアのツール

矯正中は、虫歯ゼロを目指したいものです。
ここでは、矯正中に虫歯を作らないための方法を3つ紹介します。

普段よりも丁寧にブラッシングする

矯正中は、いつも以上に歯磨きを丁寧に行うことが大切です。
歯ブラシだけでは約6割の汚れしか落とせないと言われています。
さらに矯正装置がついていると、磨き残しが増えてしまうことが考えられます。

歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを活用して、装置の周りや歯と歯の間の汚れをしっかり落とすように心掛けましょう。

また、フッ素入りの歯磨き粉を使うのもおすすめです。
フッ素には、歯の再石灰化を促し、歯質を強化するだけでなく、虫歯菌の活動を抑える働きもあります。
大人であればフッ素濃度1450ppmの歯磨き粉が良いでしょう。

食べ物・飲み物に注意する

虫歯菌は、甘いものや炭水化物をエサにして酸を作り出し、その酸が歯を溶かして虫歯を引き起こします。
そのため、甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクなどはなるべく控えめに。
どうしても食べたいときは時間を決めて、ダラダラと食べ続けないようにしましょう。

また、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、ブラケットやアタッチメントを壊してしまう可能性があります。
さらに、歯が欠けてしまうと虫歯の場合と同様に治療が必要です。
矯正中はガムやキャラメルは避け、フランスパンなど硬いものを食べる際は、一口サイズに切ってゆっくり噛んで食べるようにしましょう。

矯正中の食事は制限が多くて大変かもしれませんが、これらの点に気をつけることで虫歯予防につなげられます。

定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診クリーニングを受けることも大切です。
調整日は装置の調整だけでなく、虫歯のチェックも同時に行ってもらえます。
ただし、歯科医院によっては、矯正治療の調整日とクリーニングの予約を別々に取る必要がある場合も。
事前に確認し、調整日とクリーニングをまとめて予約しておくと二度手間にならずに済みます。

矯正中の虫歯でよくある質問

QuestionとAnswerの文字が書かれた吹き出し

ここでは、矯正中の虫歯でよくある質問について紹介します。

矯正中の虫歯治療は保険適用ですか?

矯正治療自体は保険適用外ですが、虫歯治療は保険適用です。
ただし、注意が必要な点も。
矯正装置が邪魔をして虫歯治療がしにくい場合、一時的に装置を取り外す必要が出てくることがあります。
その費用は、歯科医院によって保険適用外になっているところもあります。
治療を受ける前に確認しておきましょう。

虫歯を治してから矯正治療をしたほうがいい?

基本的には、虫歯を治療してから矯正治療を始めるのがおすすめです。
なぜなら、矯正治療中は歯磨きがしにくくなり、虫歯が進行しやすくなってしまうから。
もし虫歯を放置したまま矯正治療を始め、悪化してしまうとせっかくの矯正治療計画も変更を余儀なくされてしまうこともあります。
最悪の場合、歯を失ってしまう可能性もあります。
そのため、矯正前の検査では虫歯や歯周病がないか、しっかりチェックするのが一般的です。

矯正歯科で虫歯治療はしてくれないのですか?

矯正歯科によって対応はさまざまです。
提携先の一般歯科を紹介されることもあれば、矯正歯科内で虫歯治療も行ってくれる場合もあります。
矯正治療中に虫歯が心配な方は、事前に確認しておくのが安心です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらが虫歯になりやすいですか?

一般的にはワイヤー矯正のほうが虫歯になりやすいと言われています。
ブラケットやワイヤーといった装置が歯磨きを難しくさせてしまうため、どうしても磨き残しが発生してしまうからです。

しかし、マウスピース矯正だからといって虫歯にならないというわけではありません。
マウスピースを装着したまま甘い飲み物を飲んだり、食後歯磨きをせずにマウスピースすると虫歯のリスクは大幅に高くなります。

どちらの矯正方法も正しい歯磨き方法や食生活に気を配れば、虫歯のリスクを減らすことは十分可能です。

まとめ

矯正中は、装置が邪魔をして歯磨きがしにくく、虫歯になりやすい傾向があります。
また、マウスピース矯正の場合は、マウスピースをつけることで唾液の洗浄作用の効果が薄れてしまうことも。

虫歯を予防するためには、普段よりも丁寧にブラッシングすること、砂糖の入った食べ物や飲み物を控えること、定期的に歯科検診を受けることです。
「矯正中に虫歯になったらどうしよう…」と心配な方も、ちょっとした心がけで虫歯のリスクを減らせます。
心配なことは遠慮なく歯科医師に相談しましょう。

当院では矯正相談を随時受付けています。
矯正治療に興味がある方は、お気軽にご相談ください。
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