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前歯のねじれは歯列矯正で改善できる?捻転歯の原因や治療法を解説


ねじれた歯(捻転歯)のイラスト

こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

鏡を見るたびに、前歯のねじれが気になるという方もいるのではないでしょうか。
これは、専門用語で「捻転歯(ねんてんし)」と呼ばれる状態です。
捻転歯は見た目のコンプレックスにつながるだけではありません。
虫歯や歯周病になりやすい、発音が悪くなるなど、さまざまな悪影響を及ぼすこともあります。
そこで今回は、前歯のねじれ(捻転歯)の原因や矯正治療の種類などについて解説します。

前歯のねじれは「捻転歯」という不正咬合

ねじれた歯(捻転歯)のイラスト

歯自体がねじれて生えてしまっている状態を「捻転歯(ねんてんし)」と言い、悪い歯並びを指す不正咬合(ふせいこうごう)の一種です。

また、前歯のねじれ方は人それぞれです。
歯が外側に開いてV字型になっている人もいれば、内側に向かって八の字型になっている人もいます。
中には、90°近くまで大きくねじれているケースも。
程度や方向はさまざまで、捻転歯自体も珍しいものではありません。

前歯がねじれる主な原因

虫眼鏡とクエスチョンマークが書かれた積み木の画像

前歯のねじれ(捻転歯)の主な原因は以下の通りです。

遺伝的な要因

両親あるいは祖父母があごの骨格に特徴を持ち、捻転歯が生じている場合、子供にも引き継がれることがあります。

あごと歯の大きさがアンバランス

あごの骨の大きさに対して歯が大きすぎる、あるいは歯の大きさは標準なのにあごが小さすぎる場合は、歯が生えるスペースが足りなくなるため、捻転歯になる可能性があります。

過剰歯(かじょうし)

過剰歯とは、本来よりも多くの歯が生えた歯のことです。
スペースが不足しやすいです。

幼い頃の癖

指しゃぶりや舌で歯を押す癖があると、歯が動いてねじれることがあります。

前歯のねじれは歯列矯正で改善できる

歯列矯正の過程のイメージイラスト

前歯のねじれは、歯列矯正によって改善が期待できます。
歯列矯正とは、歯に矯正装置をつけて、少しずつ力を加えることで歯を正しい位置に移動させる治療です。

捻転歯を改善する場合、歯を回転させる動きが必要になります。
歯列矯正は、主に以下の2種類があります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置をつけて、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。

ワイヤー矯正の場合は、歯を回転させる動きを細かく調整できるので、前歯のねじれを改善するのにおすすめの矯正方法です。

ワイヤー矯正には歯の表面に装置をつける「表側矯正」と、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(舌側矯正)」があります。
表側矯正は装置が目立ちやすいですが、裏側矯正(舌側矯正)は正面からほとんど見えません。
ただし、両方とも装置をつけたばかりの頃は痛みを感じやすい傾向にあります。
また、装置に食べ物が挟まりやすいため、食後のブラッシングは丁寧に行う必要があります。

表側矯正について詳しくはコチラ>>
裏側矯正(舌側矯正)について詳しくはコチラ>>

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正とは、マウスピースを毎日20時間以上つけて歯を動かす矯正方法です。
マウスピース型矯正で使用する装置は透明なので、つけていても目立ちにくいです。
また、プラスチック素材でできているため、金属アレルギーでワイヤー矯正を諦めていた方に選ばれています。
軽度~中等度の前歯のねじれはマウスピース型矯正で改善が期待できます。

ただし、マウスピース型矯正は、1日20時間以上しっかり装着することが重要です。
装着時間が短いと歯が動かず、治療期間が延びたり、マウスピースが浮いて作り直しが必要になることも。

また、適応症例が限られているので、歯を大きく動かすような症例や骨格に問題がある場合は適応外になる可能性があります。

マウスピース型矯正について詳しくはコチラ>>

前歯のねじれを放置する3つのリスク

歯科検診のイメージ画像

「前歯のねじれを治したいけれど、矯正治療はハードルが高い…」そう感じる方もいるかもしれません。
しかし、放置すると以下のようなリスクが生じることがあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

捻転歯があるということは、歯並びが悪い状態です。
歯ブラシが届きにくい場所が発生しやすく、そこに歯垢が溜まると虫歯や歯周病のリスクが高まります。

発音が不明瞭になる

前歯がねじれていることで、発音に影響を与えることがあります。
たとえば、サ行やタ行など前歯を使う音は、発音する際に空気が漏れて、聞き取りにくい話し方になってしまうことも。
自分では気づきにくい場合もありますが、周囲の人には聞き取りづらい印象を与えてしまうかもしれません。

歯に負担がかかる

ねじれた歯は、他の歯と比べて噛み合わせのバランスが悪いため、過度な力がかかりやすい状態です。
長期間にわたって負担がかかり続けると、歯が欠けたりすり減ったりする可能性が高まり、歯の寿命が短くなってしまうリスクも考えられます。

前歯のねじれは放置せず歯科医師に相談を

歯科治療のカウンセリングのイメージ画像

前歯のねじれは上記でも解説した通り、虫歯や歯周病など将来的にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、成長期のお子さまであれば、あごの骨がまだ成長段階にあるため、矯正治療の効果が出やすく、治療期間も短くなる傾向があります。
もちろん、大人になってからも矯正治療は可能です。
症状の程度が軽い場合は部分矯正の適応になり、比較的短期間で治療が完了するケースもあります。
気になる方は、まずは歯科医師に相談しましょう。

カウンセリングについて詳しくはコチラ>>

前歯のねじれ(捻転歯)に関するよくある質問

歯科用品とQ&Aの積み木

ここでは、前歯のねじれでよくある質問を紹介します。

部分矯正で改善できますか?

部分矯正とは、前から3~5番目の歯を対象にした矯正治療です。
前歯のねじれが比較的軽度で、奥歯の噛み合わせに問題がなければ部分矯正で十分な効果が期待できます。

しかし、重度の症例やほかに歯並びの問題がある場合は、歯列全体を動かす全体矯正が必要です。
どちらが適しているかは、精密検査が必要になります。

治療期間はどのくらいかかりますか?

治療期間は、症状の程度や矯正装置の種類によって異なります。
また、マウスピース型矯正の場合は、患者さまの協力度によって個人差が生じます。

軽度の場合、部分矯正で数ヶ月で改善することも可能です。
しかし、歯並び全体の改善が必要な症例は、1年半~3年程度かかることもあります。
治療期間が気になる方は歯科医師に相談し、精密検査を受けて治療計画を立ててもらうことをおすすめします。

費用はどのくらいですか?

歯列矯正の費用は、基本的に保険適用外となり、歯科医院や使用する矯正装置の種類によって大きく異なります。
目安は全体矯正の場合、100万~150万円程度。
部分矯正の場合は、30万~100万円程度です。
これらの費用に加えて、精密検査や調整にかかる費用も必要になるため、事前に見積もりを確認しておくことをおすすめします。

費用を抑えたい場合は、医療費控除制度について歯科医院に相談してみましょう。
また、院内分割払いやデンタルローンなどの支払い方法もありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

前歯のねじれ(捻転歯)は見た目だけでなく、虫歯や歯周病など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
しかし、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正といった歯列矯正によって改善できるケースも多いです。
さらに、軽度であれば部分矯正で対応できる場合もあり、治療期間も短縮できます。

費用や期間は、症状の程度や選択する治療法によって異なりますので、まずは歯科医師に相談し、精密検査を受けることをおすすめします。

当院は、矯正治療専門の歯科医院です。
これまで数多くの前歯のねじれの症例に携わってきました。
矯正相談も随時実施していますので、歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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