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歯並びがすきっ歯になってしまう原因とは?治療法も紹介


不正咬合のすきっ歯(空隙歯列)のイラスト

こんにちは。難波矯正歯科です!

歯並びが悪くなる原因はいくつかありますが、すきっ歯も生活習慣が関係している場合があります。
すきっ歯にはさまざまなデメリットがありますので、治療が必要です。
そこで今回は、歯並びがすきっ歯になる原因と治療法について詳しくご紹介します。

すきっ歯のデメリット

すきっ歯のイラスト

すきっ歯にはさまざまなデメリットがあり、口内環境が悪くなってしまいます。
早めに改善することをおすすめします。

食べ物がはさまりやすい

すきっ歯で歯と歯の間にすき間が開いている場合には、食事をした時に食べ物がはさまりやすくなります。
特に前歯の場合には、食事の後に食べ物ははさまることが気になってしまうことがあります。

発音に影響が出る

歯と歯の間にすき間が開いていると空気が漏れやすくなります。
そうすると、滑舌が不明瞭になってしまうことがあります。
サ行やタ行が聞き取りにくくなり、話している時に聞き返されてストレスになることがあります。

むし歯や歯周病のリスクの増加

すきっ歯ですき間が開いていると、汚れが残りやすく、歯ブラシが当たりにくくなります。
そのまま汚れが残ると、むし歯や歯周病のリスクが増加します。
また、歯周病は悪化すると炎症は歯ぐきだけにとどまらず、顎の骨にも炎症を引き起こします。
そうすると、顎の骨を溶かして、歯がぐらぐらしてすきっ歯になりやすくなったり、すきっ歯が悪化したりします。

噛み合わせのバランスの問題

すきっ歯はすき間が開いているため、上下の噛み合わせのバランスが崩れています。
きちんと噛み合わせていないと、食事をきちんとかみ砕きにくく、消化に影響がでてしまうことがあります。

また、噛み合わせのバランスが崩れていると、顎や歯に負担がかかりやすく一部の歯の寿命を縮める場合や顎関節症のリスクが高くなります。

すきっ歯の7つの原因

歯の模型と虫眼鏡の画像

すきっ歯になる原因をご紹介します。

原因1:歯の本数が少ない

歯が生まれつき少ない方は、その分すき間が空きやすくすきっ歯の傾向が高くなります。
また、歯自体はあるものの、顎の骨の中にとどまっていて生えてきない場合もその分の間隔が空いてしまいます。

顎の中に埋伏している歯の場合には、どのような生え方をしているかによりますが、手術をする必要があるケースもあります。

原因2:一部の歯が小さい(矮小歯)

乳歯から永久歯に生え変わっても、通常よりかなり小さい歯のことを矮小歯といいます。
細長い場合や極端に小さい場合など、矮小歯にもさまざまな形があります。
顎の大きさに対して歯が小さいためすき間が空きやすくなり、すきっ歯になりやすいです。

原因3:歯と顎のサイズが合っていない

顎が通常より大きい、歯が顎に対して小さいなど歯と顎の大きさのアンバランスさがすきっ歯になるケースがあります。
その場合、不規則な歯のすき間ができるのが特徴です。
歯の形が関係してすきっ歯になることもあります。

原因4:舌で歯を押すくせがある

歯を前歯で押すくせがあると、歯が外側に傾斜しやすくなります。
また、下唇を噛むくせも歯に力がかかるため、歯が外側に押されやすくなり、すき間ができる原因になります。
そうすると、すきっ歯になりやすいです。

原因5:むし歯や歯周病で歯を失ったまま放置している

むし歯や歯周病が悪化して歯を失った場合、すき間ができています。
そのまま放置していると、部分を埋めようと左右の歯が失った部分に倒れてきてしまうため、ほかの歯もすき間が空きやすくなります。

原因6:加齢

加齢や歯周病が悪化すると、少しずつ歯ぐきが退縮してしまいます。
そうすると、歯と歯の間にすき間が空きやすくなり、すきっ歯の原因になります。

原因7:小帯が影響している

小帯とは、上の前歯の歯ぐきの真ん中にある「すじ」のような部分です。
上の前歯の間に小帯が入り込むことで、歯と歯の間にすき間ができやすくなります。

お子さんの時期は小帯が太いケースがありますが、成長とともに上の方に移動していくことが多いです。
そうすると、歯と歯のすき間も自然に閉じていくことが多いため、経過を観察します。

大人になっても小帯が歯と歯の間にある場合には、小帯がすきっ歯の原因の可能性があります。
その場合、改善するには小帯の切除術を行います。
手術後、お子さんは永久歯の生え変わり具合によって自然にすきっ歯が落ち着いてくることもあります。
あまり改善が見込めない場合には、成長に合わせて矯正治療で改善が必要なこともあります。

すきっ歯の治療方法

歯科の治療器具と歯の模型の画像

すきっ歯にもいくつか治療方法があるため、ご紹介します。

矯正治療

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットをつけて、ワイヤーを通して適切な力をかけて歯を動かす方法です。
多くの歯並びに対応していて、歴史のある治療です。

表側矯正

歯の表側にブラケットをつけて、歯を動かす方法です。
従来は、金属の装置が主流だったため、装置の見た目が気になってしまうことがありました。
現在は、白や透明の装置を選択することができるため、矯正中の装置の見た目が気になる方は白や透明の装置がおすすめです。
大きく歯を動かす症例にも対応しているため、適応になる歯並びが多いでしょう。
>>表側矯正の治療内容について

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側に装置をつける方法で、矯正中の装置の見た目がほとんど分かりにくい方法です。
矯正中の装置の見た目が気になっている方におすすめの治療法です。

歯の裏側につける分、歯科医師の経験や技術力が必要な方法ですべての矯正歯科で対応しているわけではありません。
裏側矯正(舌側矯正)をご希望の場合には、ホームページなどで確認してから相談することをおすすめします。
>>裏側矯正の治療内容について

マウスピース型矯正

患者さまのお口にぴったりあったマウスピースを作製し、段階的に形の違うマウスピースに交換することで歯並びを整える方法です。
透明のマウスピースを使用するため、見た目が分かりにくい方法です。
また、食事や歯磨きの時にマウスピースを取り外しできるため、食事や歯磨きが今までと同様に行うことが可能です。
ただし、20~22時間の装着が必要なため、決められた時間きちんとマウスピースを装着する必要があります。
>>マウスピース型矯正の治療内容について

ダイレクトボンディング法

むし歯の治療をした時に詰める「詰め物」で歯と歯のすき間を埋めるダイレクトボンディング法も選択肢の1つです。
歯を大きく削ることなく治療ができるメリットがありますが、経年変化で少しずつ変色してしまう可能性があります。

また、見た目の改善を目的にしているため、歯並びは改善することができません。
歯並びの不正ですきっ歯になっている場合は矯正治療が検討されます。

被せ物の治療

セラミックの被せ物で歯と歯のすき間を埋める方法もあります。
ラミネートべニア法の場合、歯を薄く削る必要がありますがセラミックの薄い物を貼り付けるような治療です。

ダイレクトボンディング法と比較すると、変色しにくい特徴がありますが、薄いセラミックのため、内部を透過して歯の色が反映する場合があります。

セラミックの全体的な被せ物にする方法もありますが、歯を大きく削る必要があります。
また、神経の処置が必要なケースもあり、健康な歯を大きく削ると寿命を縮めてしまう可能性があります。

その分、色や形は柔軟に選択することができ、変色もしにくいです。
削った歯を元には戻らないため、慎重に治療法を選択する必要があります。

まとめ

女性の歯科衛生士

歯並びがすきっ歯になると、歯と歯の間に食べ物がはさまりやすかったり、むし歯や歯周病のリスクが上がったりデメリットがあります。
審美的にもコンプレックスになりやすいため、改善がした方がよい状態です。
矯正治療をすると見た目だけでなく、機能的にもメリットが多いためおすすめです。

すきっ歯お悩みの方は、はじめにカウンセリングにて一度ご相談ください。
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