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すきっ歯(空隙歯列)は矯正で治せるの?


すきっ歯 裏側矯正 難波矯正歯科

こんにちは。難波矯正歯科です。
「すきっ歯」とは、歯と歯の間にすき間がある歯並びです。専門的には、「空隙歯列(くうげきしれつ)」とよばれています。
上の前歯だけのすき間がある場合は「正中離開(せいちゅうりかい)」といいます。
2016年(平成28年)の「歯科疾患実態調査」では、12〜20歳の患者さんで、歯列に空隙がある方の割合は約10%でした。
参考:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査 結果の概要」表24より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf

日本人には比較的多い歯並びで、特に前歯のすき間はお口を開けたときに目立ちやすいことから矯正治療をお考えの方もいらっしゃるでしょう。
空隙歯列はほとんどの場合、矯正治療で治すことができます。

空隙歯列を矯正治療で治す方法

ポイントを示してる女性

空隙歯列を矯正治療で治すときは、次の方法をご提案します。
・固定式の装置(ブラケットとワイヤー)を利用する矯正治療
・マウスピース型矯正装置を利用する矯正治療

固定式の矯正装置を利用する矯正治療

裏側矯正 装置模型 写真

歯の表面に固定式の矯正装置を取り付けて、歯に力を加えて歯列を整える方法です。
・表側矯正
・舌側(裏側)矯正
・部分矯正
といった方法があり、それぞれ矯正装置を取り付ける場所が異なります。
部分矯正とは、前歯の矯正に特化したもので、前歯が1本だけ傾いていたり、前歯にすき間があったりした場合に、1本から数本の歯だけを整える矯正治療です。
その場合は、前歯部分だけに、ブラケットとワイヤーを取り付けます。
歯を動かす「距離」が少ないため、治療にかかる時間や費用を抑えることが可能ですが、全体のかみ合わせを整えることはできません。
>>>難波矯正歯科のワイヤー治療はこちらをチェック

固定式の装置を利用する矯正治療のメリット

歯の表面に固定式の装置を取り付けて行う矯正治療では、次のようなメリットが期待できます。
・オーソドックスな方法で幅広い歯並びに対応できる
・取り外してお手入れする必要がない
さらに、装置を裏側に付けることで、
・装置が目立ちにくい
・歯の表面に傷がつきにくい
・歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くする「オフィスホワイトニング」と併用できる
・舌で前歯を押すクセが改善される
といったメリットが追加されます。

固定式の装置を利用する矯正治療の注意点

ただし、固定式の矯正装置を利用する場合は、次のことに注意が必要です。
・食べものがはさまりやすいため食事に制限がある
・装置が取り付けられている部分は歯磨きしにくい
・矯正装置が粘膜に当たることが原因で口内炎ができることがある
・治療中は月に1回程度は装置の状態をチェックする必要がある
不正咬合の種類によっては、舌側(裏側)に装置を取り付けることができない可能性があります。

マウスピース型矯正装置を利用する矯正治療

マウスピース矯正 難波   矯正歯科

お口の型取りを行って製作したマウスピース型矯正装置をお口に装着することで、少しずつ歯を動かしてすき間をなくします。

マウスピース型矯正装置を利用して空隙歯列を改善するメリット

マウスピース型矯正装置を利用した矯正治療では、次のようなメリットが期待できます。
・透明な装置を使うので治療していることがわかりにくい
・少しずつ歯を動かすので痛みが少ない
・オーダーメイドで製作したマウスピース型矯正装置を使うので違和感が少ない
・取り外しができるのでお手入れしやすい
・取り外して食事をするので、食事制限の必要がない
・矯正治療前に治療後の歯並びをイメージしやすい

マウスピース型矯正装置を利用する際の注意点

マウスピース型矯正装置を使った治療を行った場合は、次の点に気を付けましょう。
・1日20時間以上、マウスピース型矯正装置を装着する必要がある
・歯並びや骨格によっては、適用できない場合がある

すきっ歯になる原因

すきっ歯の歯並びは、歯列がガタガタしている「叢生(そうせい)」、前歯が出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」に続いて3番目に多い不正咬合とされています。
では、どうしてすきっ歯になるのでしょうか。

先天的な原因

次のような方は、生まれつき、すきっ歯となる要因があり、すきっ歯となる可能性が高いでしょう。

歯が平均より小さい

生まれたときから、歯のサイズが小さい場合や、歯の形がゆがんでいる場合に、歯と歯の間にスペースができてしまうことがあります。

歯の本数が少ない

永久歯の数は、上下あわせて28本ですが、本来なら生えてくるはずの歯が生えてこないことがあります。本来なら生えてくるはずの歯がないことで、スペースができて歯と歯のすき間になるのです。

顎が大きい

歯のサイズに対して、顎が大きいとバランスがとれずにすき間が生じます。

歯の数が多い

生まれつき歯の数が多い場合も、すきっ歯となることがあります。正常な数よりも多く生えてきた歯は過剰歯とよばれ、歯ぐきの中に埋まったままとなるケースが多くみられます。
過剰歯を避けるように上前歯の永久歯が生えてくることで、歯と歯の間にすき間が生じてしまう場合があるのです。

上唇小帯の発達異常

上唇小帯は、上唇の中央から歯ぐきへと伸びるすじのような粘膜です。なんらかの原因ですじが歯の間まで伸びてしまうと、歯と歯の間にすき間ができてしまいます。

後発的な原因

生まれつきではなく、次のような原因で、年齢とともにすきっ歯が目立つようになる方もいらっしゃいます。

クセや習慣

舌で前歯を押すクセや頬杖、指しゃぶりなどがクセになっていると、すきっ歯になる可能性が高くなります。

歯周病や加齢

年齢を重ねるにつれて、少しずつ歯ぐきが退縮します。また、歯周病が重症化することでも、歯ぐきは下がります。
歯ぐきが下がることで、歯の根元にすき間ができてすきっ歯となるのです。

奥歯の欠損

奥歯を失うと、前歯で噛むようになります。前歯に過度な負担がかかると、少しずつ外側へ開くように傾くことで、すき間ができます。

歯の欠損

むし歯や歯周病、ケガによって歯を失うと、できたスペースを埋めるためにほかの歯が移動して、歯と歯の間にすき間ができることがあります。また、乳歯が早期に抜けてしまうことで、永久歯が正しい位置から生えてくることができずにすきっ歯になるケースもあります。

すきっ歯をそのままにしているとどうなる?

すき間の大きさにもよりますが、すきっ歯をそのままにしていると、次のような問題が生じる可能性があります。

すき間に食べものがはさまる

すき間に食べものがはさまると、むし歯や歯周病になるリスクが高まります。また、食事中に食べものがはさまらないか心配になって、食事を楽しめなくなる可能性もあります。

滑舌が悪くなる

歯のすき間から空気が漏れることで、サ行やタ行が発音しにくくなります。うまく発音できないと、コミュニケーションや仕事への影響も懸念されます。

かみ合わせが悪くなる

すきっ歯のままだと、上下の歯がしっかりとかみ合いません。そのため、顎関節に負担がかかり、頭痛や肩こりの原因となる可能性があります。

すきっ歯にお悩みの方は「難波矯正歯科」にご相談ください

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当院のスタッフは矯正経験者が多いので、お悩みに寄り添った治療を行うことが可能です。それぞれの治療のメリットだけでなくデメリットについてもわかりやすくお伝えしますので、どのように治療を進めていくかを一緒に考えましょう。
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※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。

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