ブログ

出っ歯と叢生の矯正はどうやって選べばいい?治療法の種類や選び方・注意点について解説


2つのものを比較検討する女性

こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

今回は「出っ歯」「叢生」の矯正治療についてご紹介します。
出っ歯は上の前歯が前方に突出している状態であり、叢生は歯が重なり合ったり乱れている状態です。
これらは見た目だけでなく、噛み合わせや発音にも影響を与えることがあります。

本記事では、出っ歯と叢生の矯正治療について解説します。
それぞれの特徴やメリット・デメリット、矯正方法の選び方についても紹介します。
矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

出っ歯とは?

出っ歯の歯並びのイラスト

出っ歯とは、上の前歯が前方に突出している状態のことです。
出っ歯の原因は、上あごと下あごのバランスが崩れている、幼少期の長期間にわたる指しゃぶり、口呼吸などが挙げられます。
見た目が気になりやすいだけでなく、噛み合わせが悪くなったり、発音がしづらいといった機能面にも影響を及ぼすことがあります。

出っ歯は矯正治療で改善できますが、あごの骨が問題で重度の出っ歯を引き起こしている場合は、手術が必要になることもあります。

叢生とは?

叢生(八重歯)の歯並びのイラスト

叢生とは、歯が重なり合ったり、ガタガタと乱れている状態のことです。
永久歯が生えるスペースが不足していることが原因で起こります。
たとえば、あごが小さいのに歯が大きいなどです。

歯磨ブラシが行き届かなくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、見た目への影響や食べ物が歯に挟まりやすくなるなど不便を強いられることも多いです。

叢生は矯正治療で改善できます。
状態によって異なりますが、歯を並べるスペースを確保するために抜歯したり、拡大装置であごの幅を広げたりすることがあります。

出っ歯と叢生の矯正治療の種類

歯列矯正の治療法の種類のイラスト

出っ歯や叢生の矯正には、さまざまな治療方法が存在します。
それぞれの方法には特徴があります。
ここでは矯正治療の種類とその特徴を紹介します。

表側矯正

表側矯正の装置模型の写真

表側矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる器具を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。
歴史があり、科学的根拠が豊富な信頼性の高い矯正方法として多くの歯科医院で導入されています。
表側矯正は、軽度から重度の歯並びまで幅広く対応可能です。
ブラケットは金属製が主流ですが、目立ちにくいセラミック製のものもあり、希望に応じて選べます。
>>「表側矯正」の治療内容についてはコチラ

一方、ブラケットの装着により歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性が。
また、硬いものや粘着性の強いものを避ける必要があるといった食事制限もあります。

出っ歯や叢生の場合は、歯並び全体を治す必要があるため、治療期間も1〜3年と長くなるのが一般的です。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正の装置模型の写真

裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着する矯正方法です。

ブラケットが目立たないため、見た目が気になる方や社会人に人気があります。
しかしブラケットの装着位置が奥まっているため、歯科医師の高度な技術が必要です。
また、患者さま一人ひとりの歯の形状に合わせてブラケットをオーダーメイドする必要があり、費用は表側矯正より高くなる傾向にあります。
>>「裏側矯正(舌側矯正)」の治療内容についてはコチラ

ブラケットが見えないため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
そのため、治療期間中は入念な歯磨きが欠かせません。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正をする女性の写真

ハーフリンガル矯正は、上の歯の裏側にブラケットを装着し、下の歯には表側にブラケットを装着する方法です。
見た目の影響を抑えながら、効率的に歯を動かすことができます。
また、裏側矯正(舌側矯正)よりも費用を抑えられるメリットもあります。
しかし、下の歯のブラケットは表側につくため、食事中の違和感は避けられないのがデメリットと言えるでしょう。
>>「ハーフリンガル矯正」の治療内容についてはコチラ

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正の装置模型の写真

マウスピース型矯正は、歯列に合わせて作られたマウスピースを使用する方法です。
1日20時間以上装着し、定期的に新しい装置に取り替えることで少しずつ歯並びを整えていきます。

マウスピースは透明なのでほとんど目立たず、着脱が簡単です。
食事の際には外せるため、食事制限がありません。
また、装着時の違和感が少ないのもメリットです。
>>「マウスピース型矯正」の治療内容についてはコチラ

一方で、抜歯を必要とする症例には不向きな面があります。
また、マウスピースの装着時間や交換時期を守るといった自己管理が重要になります。

コンビネーション矯正

ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置を持つ女性

コンビネーション矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正を組み合わせて行う治療法です。

たとえば、初期段階ではワイヤー矯正で大まかに歯を動かし、後半でマウスピース型矯正に切り替えて細かな調整を行うなど、治療の進み具合に合わせて使い分けていきます。

難しい症例に対応しつつ、目立たない治療を受けたいというニーズに応えることができる方法です。
それぞれの長所を生かしながら柔軟に対応できるのが、コンビネーション矯正の大きなメリットと言えるでしょう。

一方、複数の矯正器具を使用するため、費用が高くなる可能性があります。
また、装置の取り替え時期や治療の進め方を誤ると、かえって治療期間が長くなったり、思わぬ負担がかかったりする恐れもあります。

コンビネーション矯正は、歯科医師との綿密なコミュニケーションが何より重要です。
定期的に経過観察を受けて歯科医師の指示をよく守って進めていきます。

出っ歯と叢生の矯正治療の選び方

「選び方」という文字が書かれた木のブロック

出っ歯と叢生の矯正方法を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • まずはカウンセリングで自分の希望や不安を伝える
  • それぞれの矯正方法のメリット・デメリット確認する
  • それぞれの矯正方法の通院頻度、費用、治療期間を確認する
  • 仕事や学校、スポーツ、楽器演奏など、ライフスタイルに合っているか確認する

また、歯科医院を選ぶ際は、少なくとも2~3箇所の歯科医院でカウンセリングを受け、取り扱っている矯正方法や治療方針を比較することをおすすめします。

矯正治療は自分に合った種類を選ぶことが重要です。
ライフスタイルや経済状況、スケジュールなど総合的に考慮して、信頼できる歯科医師に相談しながら決定しましょう。

出っ歯と叢生の矯正治療に関するリスクと注意点

イエローカードを手に持つ医者

出っ歯や叢生の矯正治療は有効的な治療方法ですが、以下のようなリスクや注意点があります。

  • 治療中は歯や歯茎に一時的な痛みが生じることがある
  • ワイヤー矯正の場合、食べ物が挟まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 矯正治療は長期間にわたる
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 治療後にリテーナーを使用しないと、歯が元の位置に戻るリスク
  • 歯の根っこが短くなるリスク
  • 歯茎が下がるリスク
  • 装置による口内炎ができるリスク
  • 顎関節に負担がかかり、顎関節症になる可能性

矯正治療を始める前に、必ずカウンセリングを受け、リスクと注意点について説明を受けましょう。
また、歯科医の指示に従って治療を受けることが重要です。

まとめ

出っ歯と叢生の矯正治療には、表側矯正裏側矯正(舌側矯正)マウスピース型矯正など多くの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
選択する際は、自分のライフスタイルや症状に合わせて選ぶことが重要です。
そのためにはカウンセリングで自分の希望や不安を歯科医師に伝え、治療方法や費用、治療期間をしっかり確認しておくことがポイントです。

また、矯正治療は長期間にわたりますので、信頼できる歯科医師と良好なコミュニケーションを保ちながら、出っ歯と叢生の改善を目指しましょう。
出っ歯や叢生でどの矯正方法がいいのか迷われている方は、お気軽にご相談ください。
>>カウンセリングを予約

0120-118-387 24時間受付
WEB予約