こんにちは。難波矯正歯科です!
矯正治療には色々な治療方法がありますが、その中に「部分矯正」というものがあるのをご存じですか?
矯正治療の方法は種類が多いため、気になるけどよくわからないという方もいらっしゃると思います。
そのため歯並びの気になる場所が部分的な方や、矯正治療をしたいけど費用を抑えたい方から「私もできますか?」とご相談をいただくこともよくあります。
今回は「部分矯正について」や「どのような場合に適応となるか」などをお話していきたいと思います。
全体矯正と部分矯正の違い
矯正治療には、大きく分けて「全体矯正」と「部分矯正」があります。
まずはそれぞれの治療についてご説明していきます。
全体矯正とは
前歯から奥歯まで全ての歯並びと噛み合わせを整えることができる治療です。
矯正装置を全部の歯に装着することになります。
特徴はほとんどの歯並びに対応可能で、見た目だけではなく噛むという機能的な面でも改善が見込めるということです。
また顎関節への負担を軽減したり、歯磨きがしやすくなることにより虫歯や歯周病のリスクを下げられるという点もあげられます。
歯並びの状態によっては、抜歯を伴うケースも十分にあります。
部分矯正とは
主に前歯の気になるところだけ、または一部の歯並びを治す治療のことです。
比較的軽度な歯並びの乱れに適用され、範囲は上下の前歯各6本の計12本になります。
特徴は動かす歯の本数が少ないため装置も部分的につけること、全体矯正に比べて期間が短くなる傾向にあり、その分費用も抑えられるということです。
しかし前歯のみしか動かさないため、全体矯正をする場合と比べると対応できる歯並びが限られてしまうというデメリットもあります。
>>「部分矯正」の治療内容について
とはいえ、もし全体的に矯正しなくても歯並びが整えられるとしたら経済的にも嬉しいですよね。
次の項では、どのような歯並びの場合にできる可能性があるのかお話していきます。
ぜひ参考になさってください。
部分矯正はこんな人におすすめ
部分矯正は、特に以下のような方に向いています。
- 見えるところだけ歯並びを良くしたい
- できるだけ費用を抑えたい
- 矯正治療の期間を短くしたい
ここからは適用できる歯並びや反対に改善が難しいケースについて、具体的な例をあげてお伝えしていきます。
部分矯正で治せる歯並びとは
歯並びが大きく乱れている場合は全体矯正が必要となるケースが多いですが、軽度の乱れであれば一部だけを矯正をすることで改善できることも少なくありません。
例えば、次のような5つのケースです。
1.出っ歯(軽度)
前歯が出ている程度が軽度の場合、出っ歯の改善も期待することができます。
前歯の位置や角度を調整し、歯を内側に移動させていきます。
しかし骨格的な問題で出っ歯になっていたり、出っ歯の程度が大きい場合には難しいでしょう。
2.すきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)
すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある歯並びのことです。
専門的には「空隙歯列」と呼ばれています。
隙間の大きさにもよりますが、歯を失った時のように大きなスペースでなければ、歯を動かして隙間を埋めることが可能です。
3.ガタガタの歯並び(叢生:そうせい)
前歯の歯並びが少しガタガタして乱れている方や、八重歯のある方などにも対応できる可能性があります。
ただし、噛み合わせに問題がない場合に限ります。
4.前歯が一部分捻れている
前歯の一部分が斜めになっていたり、捻れているケースでも適用となることがあります。
1〜2本の軽度の捻れであれば、一部に装置をつけるだけで治すことができるかもしれません。
5.矯正治療後の後戻りを治したい場合
過去に矯正治療をした方が、歯並びが戻ってきてしまったケースでも活用することがあります。
歯並びが戻ってしまうことを「後戻り」といい、矯正治療後に起こりやすい現象です。
どの程度戻ってしまったかにもよりますが、軽度であれば部分的な治療ですむ可能性もあります。
これらの5つに当てはまる場合でも、矯正治療開始前に行う精密検査の結果によっては対応できないこともあります。
あくまでも可能かどうかは歯科医師の判断によりますので、その点は覚えておいていただけたらと思います。
部分矯正で改善が難しいケースとは?
ここまででおわかりいただけたように、部分矯正で対応できる歯並びの種類は少なくありませんが、改善が難しいケースももちろんあります。
なぜなら全体的に治療を行わないと、噛み合わせを整えることができないからです。
とはいえ、気になるところがどちらの治療方法に当てはまるのかご自分でわからないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、治療を検討されている歯科医院で矯正治療のカウンセリングを受けてみてください。
無料で実施している歯科医院もたくさんあります。
部分矯正はどのような治療をするの?
基本的には全体的に矯正治療をする場合と同様、次のような方法で治療をしていきます。
異なる点は、歯並びを整える範囲と装置をつける範囲の広さです。
ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表側にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して行う方法です。
自己管理が難しい方でも計画に沿って治療を進めやすいですが、歯磨きや食事がしにくかったり、装置が目立ってしまうという欠点もあります。
>>「表側矯正」の治療内容はこちら
裏側矯正
装置が見えるのが気になる方に選ばれている方法です。
歯の内側に装置をつけるため、周りの人に気づかれにくく治療を行うことができます。
>>「裏側矯正」の治療内容はこちら
マウスピース矯正
取り外し式の何枚ものマウスピースを、決められた通りに順番に装着していく方法です。
マウスピースは透明のため、目立ちにくいというメリットがあります。
ただし自分で取り外せてしまうため、歯科医師の指示を守ってつけられるかどうかが非常に重要になります。
指示通りに装着できないと、歯が動かない原因や矯正治療のやり直しに繋がってしまうからです。
>>「マウスピース型矯正」の治療内容はこちら
このように、部分矯正にも種類があります。
どの治療方法に対応しているかは歯科医院によって異なる可能性がありますので、現在検討されている方はぜひ一度問い合わせてみてくださいね。
ちなみに当院では「ワイヤー矯正」はもちろん「裏側矯正」や「マウスピース矯正」での部分矯正も行うことができます。
患者様の歯並びがどのような状態かにもよりますが、基本的にはご希望される方法での治療が可能です。
ご興味のある方はどうぞ気軽にご相談ください。
部分矯正にリスクはある?
全体矯正にはなく部分矯正だからこそ得られるメリットもあるため、後者を希望され来院なさる方も多くいらっしゃいます。
しかし噛み合わせに問題がある場合は要注意です。
噛み合わせの問題をそのままにしてメリットだけを優先してしまうと、期待した効果が得られない可能性が高くなります。
また、それだけではなく後戻りが生じやすくなるというリスクにも繋がります。
この点はぜひ念頭に置いておき、よくご検討いただけたらと思います。
部分矯正が向かない歯並び
抜歯をする場合や歯並びの乱れが大きい場合には、全体的な矯正を行う必要があります。
他にも前歯だけではなく、顎の骨ごと前に出てしまっている出っ歯や口ゴボ、受け口なども全体矯正の適応になります。
治療を始める前にはご自分に合った方法が何なのかや、リスクなどについてもしっかりカウンセリングで確認しておくようにしましょう。
部分矯正をお考えの方は当院にご相談ください
今回は、部分矯正がどんな治療なのかや適応できる場合についてお話しました。
当院では、部分矯正をご希望されている方のご相談も承っております。
歯並びや噛み合わせの状態によっては、別の治療方法をご提案させていただくこともあるかもしれませんが、それを押し付けたりすることはもちろんございません。
カウンセリング時に矯正治療をするかどうか決めなければならないわけではありませんので、どうぞご安心ください。
患者様にご納得いただいた上で、ご希望のある場合のみ治療を進めていきますので、まずは気軽にご相談にいらしてくださいね。
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