こんにちは!難波矯正歯科です🦷
突然ですが皆さん「歯科矯正用アンカースクリュー(TAD)」をご存知ですか?
あまり聞き慣れない言葉ですが、矯正治療においてとても重要な役割を持っている「歯科矯正用アンカースクリュー(TAD)」についてご説明していきます!
一緒に覚えていきましょう🎵
目次
歯列矯正用アンカースクリューとは?
アンカースクリューとは矯正治療に使用する医療用の小さなネジのことです🔩
直径は1.0~2.0㎜、長さは6.0~10.0㎜と本当にとても小さくボールペンと比べるとサイズ感がわかりますよね😲
埋入する部分の粘膜や骨の厚さは人それぞれです。
もし粘膜の厚みがある人に埋入するネジが短かった場合、骨に届かなくてネジが抜け落ちてしまいます。その逆もしかりです。
アンカースクリューを埋入する際に、部分CT(レントゲン)を撮影しその人に合った大きさのネジを選定していますのでご安心くださいね😊
また、治療が終了するタイミングで外すため、永久的に埋っているという訳ではありませんのでこちらもご安心ください!
そもそも何をするもの?
アンカースクリューがネジということはお分かりいただけたかと思いますが、具体的にどういう風に治療に使用していくのか気になりますよね😶
アンカースクリューができることを詳しくご説明していきます!
周囲の歯に影響なく動かすことができる
一般的には奥歯を固定源として歯を動かしているのですが、奥歯自体も動いてしまうため歯の大規模な移動は簡単ではありません。
しかし、アンカースクリューを固定源をした場合、動かしたい歯だけを動かすことができるというメリットがあります!
抜歯をしなくても治療ができる
一般的には歯を並べるために抜歯を行ってスペースを確保するのですが、アンカースクリューを使用すると抜歯をしなくてもスペースを作り出すことが可能になります。
矯正治療では難しいと言われていた「奥歯を後ろに動かす」ことを可能にしたスーパーマンなのです✨
今までは難しかった方向への移動ができる
先程も出てきた「奥歯を後ろに動かす」ことはもちろん、ネジを埋める位置によっては左右だけでなく「上下」にも力を加えることができるのです。
つまり、埋まっている歯を引き出すことも歯茎を引き上げることも可能ということなのです!
治療期間が短縮できる
固定源が骨なので奥歯を固定源としたときよりも、しっかり止まってくれます。
つまり、動かしたい歯のみを動かすことができるため治療期間も短くできるということなのです🌈
手術しなくても矯正治療ができる
今までは動かすことが難しかった方向への移動が可能になったため、外科手術が必要と言われていた患者様でも治療できる可能性がでてきたのです。
しかし、すべての患者様が外科手術をしなくても矯正ができるというわけではありませんので、気になる方は一度精密検査を受けられることをお勧めします。
使用することでこれらの治療が可能になるという優れものなのです!!
もちろんすべての方に当てはまるというわけではございません。
アンカースクリューを埋入した方がいいのかは精密検査の結果次第となりますのでご了承くださいね😌
安全なの?
使われている素材はチタンというものになり、アレルギーの心配がほとんどないので安心してご使用していただけます。
骨折した時のプレートの材料にも使われており、安全性は問題ないと言えるでしょう。
また、神経や血管を傷つけたりというリスクもほとんどありませんので、安全な処置になります。
痛みはある?
ネジを埋入する手順としては、局所麻酔→(上顎の口蓋に埋める場合のみ)ドリルで骨にネジを埋める穴をあける→ネジを埋入という流れになります。
この麻酔がちくっと痛むくらいで、ドリルで穴をあけたり、埋入したりするときは麻酔のおかげで全く痛みはありません。
出血も2,3滴出るくらいで想像していたよりもはるかに少なくすみます。
ただ、機械の音と力がかかっている感じがするので「痛くはないけど…」という不思議な気持ちになりました。by経験したスタッフ
埋入後は、個人差もありますが2日~1週間程度腫れや痛みが続いたり違和感が拭えなかったりします。
ネジを埋入したタイミングで抗生物質と痛み止めも処方いたしますので、ぜひご活用いただけたらと思います。
どういう時に使うの?
「安全なのはわかったけど絶対にネジを埋め込まないとだめなの?」と思いませんでしたか?
必ずしもネジを埋入しなければいけないということはありません。
先ほどもお伝えした通りアンカースクリューが可能にしたいくつかの条件に当てはまる症例で使用する可能性がありますのでご紹介していきます✨
出っ歯
出っ歯の治療では、前から4番目の歯を抜歯して後ろに下げるスペースを確保する事が多いのですが、奥歯も前に動いてきてしまうため結果的に前歯の下がる量が減ってしまうのです。
アンカースクリューを使用することで、奥歯が動かないよう固定できるので前歯の下がる量を大きくすることが可能です。
ガミースマイル
上の前歯を歯茎の方向に引っ張り上げる「圧下(あっか)」という治療方法があります。
今までの矯正治療では上へ力をかけることが難しく外科手術が不可欠でした。
先程もお伝えした通り、アンカースクリューは上下に力を加えることも可能なため、外科手術をしなくても矯正治療と共にガミースマイルを治すことができるのです!
ガミースマイルについてはこちらでもご紹介しております。
奥歯を動かす
アンカースクリューを固定源とすることで奥歯を後ろに移動させることが可能になりました!
そのため、出っ歯はもちろん、受け口や重度の開咬(口を閉じたときに隙間ができること)にも適用できるのです✨
いかがでしたか?
アンカースクリューの必要性や優れものであることが少しでも伝わっていれば嬉しいです!
今回ご紹介した「歯科矯正用アンカースクリュー」ですが、必ずしも矯正治療を始める皆さんがつけるものではないということはお伝えしておきます🙋
精密検査の結果を元に、お一人お一人治療計画を立てていきますので、安易にアンカースクリューを使用するなんてことはありませんし、使用しない理由についてもご説明させていただきます。
診断時にドクターからしっかりお話しさせて頂きますのでご安心ください😉
ご不明な点ももしあれば遠慮なくお申し付けくださいね!
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