こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「あごが長い悩みは受け口の治療で解消できるの?」
「長いあごは矯正治療で治せる?」
このような疑問はありませんか?
あごが長いと見た目に大きな影響を与えるため、気になる方も多いです。
そのため美容整形を検討する方もいますが、受け口の治療で治る可能性があります。
本記事では、あごが長くなる原因、あごが長い悩みの治療方法を解説します。
目次
どうしてあごが長くなるの?
あごが長くなる主な原因は、先天的要因と後天的要因が挙げられます。
その中でも多くは先天的要因が大きく関係しているといわれています。
先天的要因
いわゆる遺伝のことです。
あごの形や大きさは親から子へと遺伝することがあります。
家族内であごが長い人がいる場合は、遺伝的な要素によるものである可能性が高いと言えます。
後天的要因
そしてもうひとつが後天的なものです。
お口周りの習慣や癖があごの成長に影響を及ぼします。
その結果としてあごが長くなってしまう可能性があります。
あごの骨が成長する重要な時期に以下のような習慣がある場合は注意が必要です。
口呼吸
長期間にわたる口呼吸は、あごの骨の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
通常、鼻呼吸を行うことで上あごの成長を促し、バランスを保てます。
しかし、口呼吸が続くことで下あごが異常に成長してしまうことがあります。
長期間にわたる指しゃぶり
幼少期に見られる指しゃぶりは、3歳くらいまでは自然に行われる行為です。
しかし、4歳を過ぎてからも指しゃぶりがやめられない場合は注意が必要です。
なぜならあごに継続的な力が加わり、あごの骨の成長を妨げてしまったり、前方への成長を促したりすることがあるからです。
あごが長くなるだけでなく、歯並びにも影響を及ぼし、不正咬合(悪い歯並び)を引き起こすこともあります。
歯ぎしり
歯ぎしりは夜間に無意識のうちに行われることが多い癖です。
あごの骨に力をかけることがあり、あごの位置がずれて結果的に長くなることがあります。
歯ぎしりはあごの成長にも影響を及ぼし、あごの形が変化してしまうことも。
また、あご関節や周囲の筋肉に負担をかけ、顎関節症を引き起こしてしまうこともあります。
ここまで紹介したお口周りの癖は、上下のあごの骨のバランスが崩れて顔が変形する「顎変形症」を引き起こす可能性があります。
顎変形症の中にはあごが長く見える症状を伴うものもあり、受け口もその例です。
口呼吸の習慣を改める、指しゃぶりの習慣をやめることが重要です。
また、顎変形症は、歯科医師や矯正歯科医の診断と治療が必要となります。
子供の受け口は注意
あごの長い子供はほとんど見受けられません。
思春期になると体全体の骨や筋肉が大きく成長し、あごの骨も他の骨と同じように成長します。
そのため「子供の頃から受け口で、大人になるにつれてあごが長くなった」というケースもあります。
このような場合、成長期にあごの骨が伸びた結果と考えられます。
受け口の治療は、成長途中の子どもに対して行われることが一般的です。
そのため、大人になってからでも受け口を改善する方法はありますが、悪化した後では治療が困難になることがあります。
子供に受け口の傾向がある場合は、早めに矯正歯科医に相談しましょう。
あごが長い悩みは受け口の治療で解消できる?
あごが長い、目立つという悩みは受け口の状態が関係していることが多いです。
そのため歯列矯正や外科手術といった受け口の治療によって解消できることがあります。
受け口の治療は歯の位置を整えるだけではなく、必要に応じてあごの骨格そのものを調整する外科手術を行うことがあります。
これにより、あごの長さの問題を解消し、バランスの取れたフェイスラインを目指せるでしょう。
あごが長い受け口の治療方法は?
受け口には、主に以下の3つのタイプがあります。
- 上下の歯の噛み合わせだけが反対になっている
- 下あごの骨そのものが大きくて噛み合わせが上下反対になっている
- 上あごが小さすぎて反対になっている
タイプによって治療方法が異なります。
(1)のようにあごの骨に問題のない比較的軽度な症例は、歯列矯正だけで治すことができます。
歯列矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーをつける「ワイヤー矯正」と、専用のマウスピースを毎日20時間以上つける「マウスピース矯正」などが使用されます。
しかし、(2)や(3)のようにあごの骨そのものに問題がある場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった歯列矯正だけでは対応できない可能性があります。
その場合は、歯列矯正と併用してあごの骨を切る手術が行われることも。
手術はお口の中から施術するため、傷跡はほとんど目立ちません。
当院では、手術を先に行いあごの位置を整えてから歯列矯正で歯の位置を調整する「サージェリーファースト」を提供しています。
先に手術を行うため、術後はお顔の印象が大きく変化します。
また、通常の外科矯正よりも治療期間の短縮が期待できます。
あごが長い受け口の治療を成功させるには、歯科医師との十分なコミュニケーションが重要です。
治療前や精密検査後のカウンセリングを通じて、治療内容、メリットやリスクについて理解し、納得の上で治療を受けましょう。
長いあごの悩みでよくある質問
あごが長い悩みを持つ方によくある質問を紹介します。
Q.部分矯正で治せますか?
矯正治療には、ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)、マウスピース矯正があります。
これらの矯正方法は、噛み合わせの改善によりあごのラインをすっきりさせる効果が期待できます。
しかしこれは全体的な矯正を行った場合の話です。
部分矯正は前歯の歯並びを対象にしており、全体的な噛み合わせの改善には対応していません。
あごの印象を大きく変えたり、噛み合わせの問題を根本から解決したい場合は、「全体矯正」がおすすめです。
どちらの方法を選ぶにしても、矯正治療を始める前に歯科医師としっかりと相談し、自分に合った治療方法を選択することが重要です。
Q.歯列矯正や外科手術であごはどのくらい短くなりますか?
歯列矯正や外科手術によってあごがどの程度短くなるかは、歯並びやあごの状態、目標によって大きく異なります。
ただ、歯列矯正や外科手術を行ったからといって全ての人が希望する結果を達成できるわけではありません。
しかし、歯科医師と治療のゴールを連携し、適切な治療計画を立てることで可能な限り理想に近づけることが可能です。
あごが長いことで歯列矯正を検討している場合は、信頼できる矯正歯科に相談することから始めましょう。
まとめ
あごが長いという悩みは、見た目の印象に大きく関わります。
あごが長い原因が軽度の受け口である場合、歯列矯正による改善が可能です。
歯並びを整えることであごの見た目を改善し、よりバランスの取れたフェイスラインを目指すことができます。
一方で、あごの骨格自体に問題がある場合、たとえば成長の過程であごの形状が変化してしまった場合は、外科手術による治療が適しています。
もしあごの形に関する悩みがあれば、お気軽に当院へお越しください。
無料カウンセリングにてお口の状態や治療方法を説明いたします。
手術が必要か否かは、精密検査の結果をもとにお伝えいたしますのでご安心ください。
難波矯正歯科では、外科矯正のことでもご相談可能です。
保険適用で時間をかけて治療をするか自費で時間を短縮するかで悩まれている方も、ぜひ一度カウンセリングを受けに来ていただければと思います。