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歯列矯正をしたら正中がずれてきた! 仕方のないこと?治せるの?


綺麗な歯並びのイラスト

こんにちは。難波矯正歯科です。
歯列矯正を進める中で、「歯並びがキレイに整ってきた!」と思う一方、「前歯の真ん中がずれてない?」と不安を感じる方もいらっしゃいます。上下の歯列の中心を「正中線」といい、これがお顔の中央線からずれてしまうと「正中がずれている」と表現します。
「正中のずれ」は、歯列矯正の過程で生じるケースがありますが、これは仕方のないことなのでしょうか。
「正中のずれは治せるの?」とお悩みの方に、正中がずれる原因やその対応方法について説明します。

歯列矯正でずれた「正中」は改善できる!

「正中のずれ」は、矯正治療中、または終了後に調整することでほとんどの場合で改善できます。
「ずれ」の原因や程度によって異なりますが、
・矯正装置の微調整
・ゴムかけ(顎間ゴム)の使用
・追加の矯正治療
・骨格的な問題へのアプローチ(外科矯正)
などのアプローチで改善をめざします。

正中とは?なぜ大切なのか

「正中」とは、上下の前歯の真ん中の線が一直線に揃っている状態をいいます。この正中が揃うことで、審美的な美しさだけでなく、かみ合わせやお顔全体のバランスが整い、美しい印象を与えるのです。
お顔の左右対称性は、一般的に美しさの基準として重視されています。正中がずれていると、お顔の中心がずれて見え、左右のバランスが崩れることがあります。
正中が整っていることで、均整の取れた印象を与え、魅力的な笑顔に見えるのです。そのため、歯列矯正では正中の位置を意識しながら治療が進められています。

歯列矯正中に正中がずれる原因は?

正中線 難波矯正歯科 裏側矯正

歯列矯正中に正中がずれる原因には、いくつかの理由があります。

【理由1】歯の大きさの違い

上下または左右で歯の大きさに違いがあると、歯列矯正で歯を動かしても、正中が揃わないといった影響をおよぼす場合があります。たとえば、上顎の右側の歯が左側の歯よりも大きい場合、歯列全体の中心が自然に左に引っ張られる可能性があるのです。
当院の歯列矯正では、この問題を事前にしっかり診断して治療計画に組み込むことで、適切な治療を行っています。

【理由2】顎の骨の左右非対称

顎自体が左右非対称である場合、歯列全体や正中線の位置に影響を与えるため「正中のずれ」が生じることがあります。
これは歯の位置だけでなく、骨格的な問題に起因しているといえるでしょう。
顎の骨が左右非対称になる原因として、
・遺伝的要因(先天的な骨格によるもの)
・環境的要因(外傷やケガ)
・生活習慣(頬杖をつく・片方の顎でばかり噛む など)
といったさまざまな要因が絡み合っています。
また、顎の骨の非対称性が大きいと、お顔全体のバランスが崩れるため、お顔の中心に正中を揃えるのではなく、上下の歯列のかみ合わせを優先して正中を調整することもあります。
正中を意図的にずらすことで、かみ合わせのバランスを整えるのです。お顔全体のバランスやかみ合わせを重視するこのような治療法や、外科矯正を行って顎のバランスを整えて正中を改善する治療法もあります。
どのような治療を選択するのかは、歯科医師としっかり相談して決めることが大切です。

【理由3】抜歯矯正による一時的な影響

歯列矯正中に正中がずれる原因として、抜歯矯正(歯を抜いて行う矯正治療)も影響を与えることがあります。
抜歯矯正は、抜歯することで歯がキレイに並ぶスペースを確保する方法ですが、歯の動きにより一時的に正中のずれが生じることがあります。
多くの場合、矯正治療が進行する中で正中を調整することが可能です。
治療の初期段階では正中がずれることがあっても、最終的には調整されることがほとんどです。

正中のずれを防ぐために

適応について

正中のずれを防ぐためには、以下のポイントが重要です。

治療計画の段階でしっかりと診断を受ける

歯や顎の状態を正確に把握し、正中の位置を考慮した治療計画を立てることが大切です。
正中がずれる原因として、顎の骨の非対称や歯の大きさの違いがあげられます。
当院では、治療計画の段階で顎の骨や歯の配置が左右対称であるかどうかを確認し、必要に応じてそれを修正する方法の治療を検討します。
非対称性がある場合、治療計画の中で正中の位置を調整する方法を考慮し、治療内容についてわかりやすく説明しますので、ご不明な点がありましたらどのようなことでもお尋ねください。

定期的な診察を欠かさない

矯正中は歯の動きが想定外になることもあります。
矯正治療中の正中は、治療過程や患者さんの状態によって微妙に変動することがあるのです。そのため、定期的な診察を通じて早期に問題を発見し、適切なタイミングで調整を加えることが必要不可欠です。
治療中は歯科医師の指示通り、定期的に通院するようにしましょう。

治療後も保定装置(リテーナー)を装着する

歯列矯正が終わった後も、後戻り防止のための「保定装置(リテーナー)」を装着することが大切です。矯正治療によって動いた歯は、治療が終了した後も歯が元の位置に戻ろうとする力(後戻り)がはたらきます。リテーナーはこの後戻りを防ぐために使用される装置で、当院ではおもに取り外しが可能なマウスピースタイプを使用しています。
保定期間中も定期的な診察で歯や顎の状態を確認し必要に応じて調整を行うことで、治療後も正中を維持して美しい歯並びを保つことが可能です。

歯科医師とのコミュニケーション

気になる変化があれば、早めに歯科医師に相談することが、問題を最小限に抑えるポイントです。
矯正治療においては、患者さんと歯科医師との信頼関係が非常に大切です。
治療中の細かな変化にも早期に気づき、適切に対応するためには、患者さんとのコミュニケーションが欠かせません。
当院では患者さんがどのような見た目を希望しているかを詳しく確認し、歯列矯正中も治療計画をしっかり共有した上で、患者さんからの質問や不安も積極的にお聞きしています。

矯正でずれた正中の治療法

顎間ゴム 矯正 難波矯正歯科

矯正治療でずれてしまった正中は、お一人おひとりのお口に合ったさまざまな治療法で改善をめざします。

矯正装置の微調整

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置の場合、装置を細かく調整して歯を少しずつ動かすことで正中を揃えることができます。
ワイヤーの形や引っ張り具合を調整することで、歯を必要な位置に動かすのです。

ゴムかけ(顎間ゴム)の使用

ゴムを使って特定の歯を引っ張り、正中の位置を修正する方法です。
ゴムかけ(顎間ゴム)は、弾力性のあるゴム製の小さなバンドで、上顎と下顎の歯や装置をつなげる役割を果たします。ゴムにはさまざまな種類があり、おもに歯の位置を微調整するために使用されます。
>>>顎間ゴムの種類はこちらのTiktokをチェック

追加の矯正治療

場合によっては、矯正期間を延長して細かな修正を行うことが必要になる場合もあります。

歯列矯正のご相談は「難波矯正歯科」までお気軽にどうぞ

歯列矯正中に正中がずれることは、決して珍しいことではありません。原因を特定し適切な対処を行えば、多くの場合改善が可能です。
正中のずれが気になる場合は、歯科医師に相談し早めの対応を行いましょう。

南海難波駅から徒歩3分の「難波矯正歯科」では、患者さんお一人おひとりの状況に合わせた治療計画を立て、正中を含む歯並び全体のバランスを重視した矯正治療を行っています。
また、矯正中の疑問や不安などあらゆるお悩みに対応し、美しい歯並びをめざすサポートも行っています。
歯列矯正のお悩みは、当院までお気軽にご相談ください。
矯正経験者によるカウンセリングも随時実施しております。矯正に対して不安だな、気になるなと思っている方はぜひカウンセリングへお越しください。
ご自身の歯並びの状態を詳しく知りたい方は精密検査(有料)も合わせてご検討ください。
>>>カウンセリングのご予約はこちらから

※マウスピース型矯正装置型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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