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顎関節の歪みと受け口は関係があるの?


こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

受け口の方の中には、口を開ける際に音が鳴る、下あごの位置がずれて顔が歪んで見える方もいるでしょう。
このような症状がある方は、受け口が原因で顎関節の歪みを引き起こしているかもしれません。
そこで今回は、「顎関節の歪みと受け口は関係があるの?」をテーマに、受け口が顎関節に与える影響や受け口により引き起こされる弊害について紹介します。

顎関節とは?

顎関節とは、耳の穴から1cm前方に位置する、下あごと頭蓋骨との間にある関節のことです。
そこに人差し指をあて、口を開けると関節が動くのを感じられます。
顎関節には、「関節円板(かんせつえんばん)」と呼ばれる軟骨があり、食べる・話す・飲み込むといった日常の動作をサポートしています。

顎関節の歪みと受け口の関係

難波 矯正歯科 カウンセリング

受け口とは、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態のことです。
下あごが前方に突出しているため、噛み合わせが正常な位置にありません。
そのため、顎関節に余計な負荷がかかることになります。
この状態が長く続くと、関節円板の動きが悪くなり、顎関節がずれて顎関節症を引き起こしたり、周囲の筋肉にも影響を与え顔が歪んだりすることがあります。

顎関節が歪むと顎関節症のリスクが高まる

顎関節症とは、口を開けた際の顎関節の痛み、口が大きく開けられない、音が鳴るなどの症状が出ることです。
症状が悪化すると、食事や会話などに日常生活に支障をきたすこともあります。

症状が出る原因は、関節円板が前方にずれ、下あごの骨に引っかかることが挙げられます。
このずれが原因で口を開ける際に音が鳴るのです。また、関節円板が変形すると、下あごの骨が引っかかったままになり、痛みを感じることがあります。

また、あごを動かす筋肉にも影響を及ぼし、頭の側面にある側頭筋や、頬骨から下あごにつながっている咬筋に痛みが生じることがあります。

受け口により顔の歪みを引き起こすことも

難波 歯科矯正 歪んだ顔

受け口はあごの位置が通常と異なるため、筋肉が緊張しやすくなります。
噛む際に使う咬筋が緊張すると、下あごの位置がずれる原因になります。また、目や鼻、口、耳といった顔のパーツは筋肉によって支えられているため、一つの部位に変化が生じると、これらの部位にも影響が出て顔の歪みを引き起こしてしまうのです。

受け口で起こる症状はさまざま

受け口は顎関節や顔の歪みが生じるだけでなく、以下のような症状を引き起こすことがあります。

見た目へのコンプレックス

受け口は、下あごが突き出した状態になるため、見た目に対するコンプレックスを持つ原因となることが多いです。
特に口元は目立ちやすいため、自分の顔に自信が持てない、人前で笑うのが恥ずかしいと感じる人も少なくありません。

頭痛・肩こり・耳鳴り

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噛み合わせの悪さから、筋肉の緊張やバランスの乱れが生じ、頭痛や肩こりの原因となることがあります。
また、噛み合わせの悪さが顎関節症の原因となり、それが頭痛や耳鳴りを引き起こすこともあります。

消化不良

難波 矯正歯科 カウンセリング

受け口は、上下の歯が反対になっているため、正しく噛み合わせることが難しく、食べ物を十分に噛めないことがあります。
食べ物が十分に砕かれず胃腸に運ばれてしまうため、消化不良を引き起こす可能性があります。

口呼吸

通常、呼吸は鼻でするものです。しかし、受け口の影響により、口が閉じにくくなると鼻呼吸が難しくなり、口呼吸に切り替わることがあります。
口呼吸は唾液の分泌量が減り、お口の中を乾燥させてしまう可能性が。
唾液には食べかすを洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする作用などがありますが、乾燥するとこれらの作用が低下し、虫歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。

奥歯の早期喪失

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受け口は、上下の前歯で噛み合わせるのが難しく、奥歯に過度な負担がかかります。
このような状態が続くと、奥歯がすり減る、または欠けたり割れたりするリスクが高まります。
特に、歯の根っこが割れてしまった場合は、修復が難しく、抜歯が必要になることも。その後の治療は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで補います。

不明瞭な発音

受け口は、発音する際、舌の位置や動きが制限されてしまうことがあります。
そのため、舌を上の前歯にあてて発音する「サ・タ・ラ行」が不明瞭になることがあります。
また、英語の発音にも影響を与えてしまうため、今後国際的な場で活躍を目指す方は、受け口の改善を検討することをおすすめします。

受け口を改善するには?

受け口は、放置すると将来的にさまざまな問題を引き起こすことがあります。
たとえ現在症状がなくても、将来的に歯や顎関節のトラブルを招く恐れがあるため、早めの治療が必要です。
受け口を改善するには、原因や症例によって異なりますが、以下のような治療方法があります。

歯列矯正

受け口を改善するための治療方法で一般的なのは歯列矯正です。
歯列矯正は、矯正装置をつけて歯並びと噛み合わせを整える治療法で、受け口だけでなく、ガタガタの歯並びや出っ歯などの問題も解決できます。矯正装置は、大きく分けると以下の2種類があります。

ワイヤー矯正

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ワイヤー矯正は、歯列矯正の中でも最もポピュラーな装置です。金属やセラミックなどのブラケットを歯に固定し、ワイヤーを通して歯を正しい位置に動かします。
さまざまな症例に適応し、中等度~重度の受け口にも対応可能です。

ワイヤー矯正には、装置を歯の表面に固定する表側矯正と、歯の裏面に装置を固定する裏側矯正があります。
表側矯正は装置が目立ちやすいですが、裏側矯正は装置が見えないため周囲の人に気づかれずに歯並びと噛み合わせが整えられます。

マウスピース矯正

難波 矯正歯科 カウンセリング

透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を動かす方法です。軽度~中等度の受け口に対応します。
マウスピースは取り外し可能で、食事や歯磨きや矯正前と同じように行えます。また、透明な装置なので目立ちにくく、周囲の人にほとんど気づかれません。
日常生活に支障をきたさずに治療を進められるのがマウスピース矯正のメリットです。

しかし、適応症例が限られているため、重度の受け口や複雑なケースでは、ワイヤー矯正と組み合わせることもあります。

外科矯正

あごの骨が大きくずれている、または曲がっているような状態は、外科的矯正が必要となることがあります。

外科的矯正とは、あごの骨を分割し、骨自体を動かしてずれを治す方法です。歯列矯正と併用して行われます。

下あごの骨の位置を調整するため、受け口の原因を根本的に解決できるのが最大のメリットです。
ただし、大掛かりな手術が必要となるため、一定期間の入院が必要となり、術後には痛みや顔の腫れが伴うことがあります。

当院の外科矯正についてはこちらにも詳しく記載しております。

まとめ

難波 歯列矯正 受け口

受け口で噛み合わせが悪い状態は、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節や顔の歪みを引き起こしてしまう可能性があります。
それにより、あごに痛みが生じたり下あごが左右どちらかに傾いたりすることがあります。

受け口を改善するには、歯列矯正や外科矯正が必要です。
噛み合わせが整うことで、顎関節や顔の歪みも改善される可能性があるため、早めに対処することをおすすめします。

受け口の治療は、原因に合った治療方法を選択することが重要です。まずはカウンセリングなど活用して歯科医師に相談してみましょう。
当院では、無料カウンセリングを行っています。
受け口や顎関節の歪みなど気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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