こんにちは!難波矯正歯科です。
歯並びを綺麗にしたいけど、金属アレルギーが心配…
口を開けたときにワイヤーが目立つのは嫌…
歯科矯正に対して、こんな不安をお持ちではありませんか?
今日は、歯科矯正で使われるワイヤーの材質についてご説明します。
目次
そもそも歯科矯正のワイヤー(アーチワイヤー)ってなんのためにあるの?
ワイヤー(アーチワイヤー)とは、ブラケット装置を使用した矯正の際に、ブラケットやチューブ(奥歯につける
筒状の装置)を介して歯に力をかけるための半円形の針金のこと。
できるだけ痛みや不快感を少なく、そして効率よく治療が進められるように、使用するワイヤーの材質はお口
の状態や歯の動きに合わせて変えていきます。
ワイヤーの種類について
ニッケルチタン
超弾性と形状記憶の特徴を持ったワイヤーです。
矯正を始めたばかりの状態はまだ歯が動くことに慣れておらず、太いワイヤーや大きな力をかけると痛みが強
く出てしまいます。
矯正開始直後には、曲げられたニッケルチタンが元に戻ろうとする持続的な弱い力を使って歯を動かしていき
ます。
金属アレルギーへの対応について
ワイヤーに含まれるニッケルは歯科で使用される材料の中でもアレルギーを起こしやすいものの一つです。
矯正中にアレルギーを起こされる方はほとんどいらっしゃいませんが、ご相談の上でチタン合金のワイヤーを
選択することもあります。チタンはインプラントの材料にも使われるなど生体との親和性が高く、アレルギーが出にくい金属として知ら
れています。
ステンレス
太めで硬さがあり、耐久性に優れたワイヤーです。
ループと呼ばれるカーブや様々な加工を施し、歯の角度を変えながら動かしていくことができます。
ニッケルチタンワイヤーはその性質のため部分的に曲げて使うことが難しく、ある程度歯並びが揃ってきたら
ステンレスワイヤーに切り替えて、調整しながら理想のかみ合わせへ導いていくことが多いです。
コバルトクロム
ステンレスよりも柔軟性があり、曲げやすい材質のワイヤーです。熱をかけることで弾性を高めることができ
ます。
矯正の仕上げ段階の際にも多く使用されます。
ワイヤーのコーティング
ワイヤーが金属そのままの色では歯の色と調和せず、口を開けたときに目立ってしまうのが気になるとおっし
ゃる方が多くいらっしゃいます。
最近では、ワイヤーに白色のコーティングを施した、ホワイトワイヤーを選べることが多くなっています。
ワイヤーの表面に白い塗料でコーティングを施したものは、ブラッシングでコーティングが剥がれてしまった
り、食品中の色素によって着色してしまったりすることがあります。その結果かえって目立つ原因になったり
、装置との間に摩擦抵抗がうまれて歯が動きにくくなったりすることがあり、注意が必要です。
一方、ロジウムという金属でコーティングされたワイヤーは光の反射で白色を表現しており、簡単に剥がれた
り着色したりすることがありません。
今の時点で最適なワイヤーの材質や太さはプロである矯正歯科医が選んでいます!安心してお任せください。
見た目やアレルギー、そのほかワイヤーに関してご不明な点などありましたら、お気軽にご相談くださいね。