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歯科矯正で睡眠時無呼吸症候群が治る?原因・予防方・矯正装置の種類を紹介!


こんにちは。大阪難波駅から徒歩3分の矯正歯科医院「難波矯正歯科」です!
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

聞きなれないこと言葉かもしれませんが、睡眠中に呼吸が何度も止まることを「睡眠時無呼吸症候群」と言います。
睡眠中の息が止まっている状態で、質のよい睡眠ができず、朝起きた時に身体がだるいなど生活する上で影響を及ぼします。
ただ、寝ている時なので、自分で気づくことが難しく、家族の方から言われて初めて分かる方も多いです。
そこで今回は、歯科矯正で睡眠時無呼吸症候群が治るのかについて解説します。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群,睡眠のイラスト

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている時に何度も呼吸が止まる病気です。
平均して1時間に10秒以上呼吸が止まる状態が5回以上あると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群には主に2つのタイプがあります。
最も一般的なのは閉塞性睡眠時無呼吸症候群で、これは気道が狭まることで呼吸が妨げられるものです。
もう一つは中枢性睡眠時無呼吸症候群で、脳から呼吸する信号が送られないために生じるものです。
また、両者が組み合わさることもあります。
以下の症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

  • 大きないびきをかく
  • 深い睡眠がとれない
  • 夜間に何度もトイレに行く
  • 起床時に頭痛がする
  • 日中強い眠気や疲労感があり、仕事に集中できない

睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠中に何度も呼吸が止まるため、
日中に眠気を感じ集中力の低下につながることがあります。
そのため、社会生活に悪影響を及ぼし、居眠り運転のような重大な事故を引き起こす危険性が。
また、酸素が十分に取り込めないため心臓、脳、血管に負担がかかり、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。
睡眠時無呼吸症候群に心当たりがある方は放置せず、専門医の診察を受けることをおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群4つの原因

アデノイド顔貌

睡眠時無呼吸症候群の原因は以下の4つが考えられます。

呼吸時の上気道狭窄

鼻から喉までの気道を「上気道」と言います。
上気道が狭くなると呼吸が苦しくなります。
特に、あごが小さく、歯並びが悪いと舌の位置が下がってしまい、舌で喉が圧迫されます。
そうすると空気の通り道が狭くなってしまい、睡眠時無呼吸症候群の原因になってしまうのです。

肥満

肥満の方は首周りの脂肪が厚くなるため、呼吸がしにくくなります。
いびきが多いのもこのためです。
大きないびきをかいている方は睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いとされています。
そのため、このような症状に気づいた場合は注意が必要です。

飲酒

アルコールは筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、就寝前に飲酒すると舌が気道に落ち込みやすく、
いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
そのため、就寝前の飲酒を避け、休肝日を設けるなどの生活習慣を心がけることが大切です。

鼻詰まり

言わずもがな鼻詰まりがあると鼻で呼吸ができないため、口で呼吸するようになります。
睡眠中の口呼吸は舌が喉の方に落ちてしまい、いびきや睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があります。
鼻詰まりは風邪などで一時的に起こることもありますが、
慢性的な症状の場合は耳鼻科を受診し、根本的な治療を受けることが重要です。

睡眠時無呼吸症候群を治すには?

睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、主に以下の3種類があります。

CPAP(シーパップ)

CPAPとは、睡眠時に使用する医療機器です。
鼻にマスクを装着し、圧力をかけた空気を気道に送り込み、気道が塞がらないようにする治療方法になります。
睡眠時無呼吸症候群では一般的に行われている治療方法です。
特定の基準を満たす場合、保険適用の治療として受けられます。

マウスピース

軽度の場合は、マウスピースで舌が気道に落ち込むのを予防できます。
睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは、上下が一体となった構造で、
下顎を4~7mm程度前方に移動させるよう設計されています。
歯科医院で簡単に作製でき、持ち運びができるので便利です。

外科手術

口蓋垂とその周囲組織の一部を切除することにより、気道の通りを改善する手術方法があります。
しかし、すべての方に適しているわけではなく、手術には一定のリスクが伴い、傷が治るまでに時間が必要です。
そのため、患者さんの状態を十分に考慮した上で、手術が適用されるかどうかが検討されます。

睡眠時無呼吸症候群は歯科矯正で治せる?

歯の模型をもつ歯科衛生士

歯並びが原因で舌の位置が下がってしまいやすく、睡眠時無呼吸症候群になっている方は、
矯正治療で舌が正しい位置にくるように改善すると、呼吸が楽になる可能性があります。
また、歯並びが悪いことで口呼吸を引き起こし、いびきをかきやすいことも考えられます。
歯並びが改善して鼻呼吸ができるようになると、質のよい睡眠につながりやすくなります。
しかし、肥満などが原因である場合は、歯科矯正だけでは十分な効果が得られない可能性があります。
そのため、睡眠時無呼吸症候群で歯科矯正を検討する前に、医師による診断を受けましょう。

矯正治療の種類

歯並びが原因で口呼吸を引き起こし、舌の位置が下がっている場合は、歯科矯正で改善が期待できます。
歯科矯正で用いられる装置の種類は主に、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正,歯の模型,歯列矯正装置

歯の表面に「ブラケット」という装置をつけて、ワイヤーを通して少しずつ歯並びを動かす方法です。
歯の表側に装置をつける「表側矯正」と歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は費用が少し高くなりますが、装置がほとんど見えないため、審美性に優れています。
裏側矯正について詳しくはこちらのページをご確認ください。

また、表側矯正と裏側矯正の違いについてをブログ記事でも紹介しています。
こちらもぜひご参照ください。
「表側矯正と裏側矯正の違いとは?」

マウスピース矯正

マウスピース矯正,矯正装置の模型

患者さまのお口にぴったり合ったマウスピースを製作し、
少しずつ形の違うマウスピースに交換することで歯を少しずつ動かします。
決められた時間マウスピースを装着する必要があり、自己管理が必要ですが、
取り外しができるため、食事や歯磨きが今まで通り行うことが可能です。
マウスピース矯正について、詳しくはこちらのページをご確認ください。

睡眠時無呼吸症候群の予防方法

睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣によっても発生リスクが異なるため、予防が可能です。

適正体重の維持

肥満は、喉の周辺についた脂肪が気道を圧迫させてしまい、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因となります。
バランスの良い食事の摂取と適度な運動を心掛けて、適正体重を維持し、リスクを減らしましょう。

寝酒を控える

就寝前のアルコール摂取は、筋肉をリラックスさせてしまい舌が喉に落ち込みやすくなり、
睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。
睡眠の質を高めるためにも就寝前のアルコール摂取は避けるようにしましょう。

睡眠時の姿勢の改善

仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち込み、気道を塞がりやすくなります。
横向きで寝ると、気道が塞がりにくくなるため、いびきや無呼吸の発生を減らす効果が期待できます。
また、枕の高さを調節し、首を適切な位置に保つと、気道が開きやすくなります。

まとめ

カウンセリング

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に呼吸が止まってしまうため、酸素が不十分になり、身体に負担がかかります。
心臓や脳、血管などに不具合が起きてしまう可能性があり、早めに改善した方がよい疾患です。
歯並びによって舌が下がっている場合には、矯正治療で改善が見込めます。
当院は、いくつか矯正治療の種類がありますので、患者さまに合った矯正方法をご提案いたします。
無料相談を実施していますので、お気軽にご相談ください。
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