ブログ

マウスピース矯正は差し歯やブリッジがあってもできる?


こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

過去の歯科治療で、差し歯やブリッジなどを入れている方もいるでしょう。
しかしその後、矯正治療を受けたいとなったときに「差し歯やブリッジがあってもマウスピース矯正はできる?」と疑問をもつ方は少なくありません。
そこで本記事では、差し歯やブリッジがあってもマウスピース矯正はできるのか、どのように対応していくのかについて解説します。

差し歯・ブリッジ・インプラントの特徴と違い

差し歯 矯正 難波

患者さんの中には、差し歯やブリッジ、インプラントを混同している方もいるでしょう。ここでは、それぞれの特徴や違いについて解説します。

差し歯とは

難波 矯正歯科 カウンセリング

差し歯とは、虫歯が大きく進行した場合に用いられる被せ物です。
歯を大きく削り、神経の治療をした後に土台を立て、銀歯やセラミックを被せます。
この被せ物のことを「クラウン」と呼び、その素材には、金属やプラスチック、セラミックなどがあります。

ブリッジとは

難波 歯列矯正 ブリッジ

ブリッジは、歯を失ったすき間を埋めるための被せ物です。
失った歯の両隣の歯を削り、そこを土台として橋渡しのように被せ物を被せます。
虫歯、歯周病、事故などの理由で歯を失ってしまった際の補う方法として広く用いられており、金属やジルコニアなどの素材が使用されます。

インプラントとは

難波 矯正歯科 カウンセリング

インプラントとは、失った歯の部分のあごの骨に、歯の根っこの代わりとなる人工歯根を埋める治療です。
人工歯根の上に被せ物を被せることで、天然歯に近い見た目と機能を取り戻せます。
差し歯と混同されることがありますが、全く異なる治療になります。

差し歯やインプラントがある場合の歯列矯正について

マウスピース矯正は差し歯やブリッジがあってもできる

難波 歯列矯正 歯根膜

差し歯やブリッジは、虫歯が大きく進行した歯や失った歯を補うための治療方法で、天然歯ではありません。
そのため、これらの治療を受けた後、矯正治療は不可能と考えがちです。
しかし、差し歯やブリッジがあってもマウスピース矯正はできます。
具体的には、歯の根っこが残っていれば歯列矯正は可能となります。
なぜなら、歯列矯正は、歯を支えている骨と歯の根っこにある「歯根膜(しこんまく)」と呼ばれる組織が大きく関係しているからです。

歯根膜は厚さ0.15~0.38mmと薄い膜で、一定の厚さを保とうとする性質があり、食べ物を噛む際の衝撃をやわらげるクッションの役割を果たします。
矯正装置の装着により歯に力を加え歯根膜に伝わると、一方の側が圧縮され、反対側が伸びます。
圧縮された側では、骨の吸収を促進する細胞が活性化し、歯を支えている骨が徐々に吸収される一方、伸びた側では骨を作る細胞が活性化され、新しい骨が作られます。
これを繰り返すことにより歯を動かすことができるのです。

そのため、歯根が残っている差し歯やブリッジは、マウスピース矯正ができます。
ただし、インプラントの場合は歯根膜が存在しないため、歯列矯正で歯を動かすことはできません。

差し歯やブリッジが入っている場合はどのように対応する?

難波 矯正歯科 カウンセリング

差し歯やブリッジがあってもマウスピース矯正はできるとは言え、ケースによっては差し歯の作り替えや、ブリッジの切断が必要になることもあります。
ここでは、差し歯やブリッジ、インプラントが入っている方のマウスピース矯正はどのように対応するのか解説します。

ブリッジの場合

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台とし、複数の人工歯が一体化した被せ物で補っているため、以下の方法で対処します。

ブリッジを切断する

ブリッジは複数の人工歯が一塊になっている状態です。
矯正治療では、歯を一本一本動かす必要があります。
そのため、ブリッジがある場合は、土台と人工歯の間を切断する必要があります。

また、ブリッジの切断によりスペースが生じるため、矯正に必要な抜歯や、歯と歯の間を削る処置が不必要になることもあります。

ブリッジを外して仮歯に置き換える

ブリッジを外して仮歯に置き換えることもあります。
特にアタッチメントをつける場合は、ブリッジの素材により接着力が弱まるため、仮歯に置き換えることが多いです。
ただし、仮歯はブリッジや天然歯と比べて強度が劣るため、仮歯の使用期間中は日常生活での取り扱いには十分注意する必要があります。

そのままブリッジを使用する

ブリッジの入っている場所や歯を動かす範囲によっては、切断せずにそのまま使用できます。
たとえば、ブリッジが奥歯にあり、前歯だけを動かす部分矯正を行う場合は奥歯を動かす必要がないため、そのままマウスピース矯正ができます。

全体矯正の場合も、治療計画によってはブリッジの部分を動かすことなく進められることもあります。
セラミックなどのブリッジが入っていて切断したくないという方は、矯正前に歯科医師とよく相談しましょう。

差し歯の場合

差し歯の場合は単独で被せ物をしているため、ブリッジのような切断の必要はありません。
ただし、古い差し歯で強度が低下している場合は、マウスピース矯正の力により、外れやすくなったり、折れたりするリスクがあります。
このような事態を防ぐために、事前に差し歯の状態をしっかりと確認し、必要に応じて仮歯に置き換えることがあります。

また、マウスピース矯正が完了した後、歯並びが整うことで、差し歯が合わなくなることも。
この場合は、整った歯並びと噛み合わせに合わせて、差し歯を作り直すことがあります。
もちろん、全ての症例で差し歯の作り直しが必須というわけではなく、ケースバイケースで対応します。

インプラントの場合

インプラントは、埋入している箇所や本数により対応が異なります。
たとえば、奥歯に1本のインプラントが入っていて、前歯の歯並びだけ治したい場合は、インプラントを気にする必要はありません。
しかし、インプラントの本数が多く全体矯正を希望する場合は、矯正治療そのものができないこともあります。
もし、インプラントを検討している方で、マウスピース矯正にも関心がある場合は、先に矯正治療を完了させることをおすすめします。

切断や仮歯に置き換えた場合は矯正後に作り直しが必要

切断したブリッジや仮歯に置き換えた差し歯やブリッジは、以前のものを使用することはできないため、新しく作り直す必要があります。

差し歯やブリッジの種類には、保険適用のものと自由診療のものがあります。
保険適用のものは、主に金属やプラスチックなどの素材を使用したもので、歯の機能を回復することを目的としています。

自由診療のものは、セラミックやジルコニアなどの素材を使用したものです。
歯の機能の回復はもちろん、見た目の美しさや自然さも追求できます。

どちらを選ぶかは、歯の状態や目的、予算など考慮し、歯科医師とよく相談した上で自分に合った素材を選択することが大切です。

まとめ

大阪矯正歯科 難波矯正歯科 スマイルライン

差し歯やブリッジの歯でもマウスピース矯正を行うことができます。
ただし、差し歯やブリッジがそのまま使えるのか、それとも切断や仮歯に置き換える必要があるのかは、歯並びの状態や矯正方法によって異なります。
差し歯やブリッジがある方でマウスピース矯正を検討している方は、まずは自分の歯の状態について歯科医師に伝えることが大切です。

当院では、差し歯やブリッジがある方のマウスピース矯正を行っています。
カウンセリングや精密検査を通して、歯の状態をしっかりと把握し、適切な矯正方法を提案しています。
カウンセリングは無料で行っていますので、歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。
無料カウンセリングのご予約はこちらから

0120-118-387 24時間受付
WEB予約