皆様こんにちは!難波矯正歯科です。
会話中に唾が飛んでしまうことは決して珍しい現象ではありませんが、頻度が高くなることで話している相手に不快な印象を与えてしまうことも多いでしょう。この問題の背景には、唾液の分泌量や嚥下(飲み込む)機能、歯並びなどいくつかの要因が関係していることがあります。
本記事では、会話の最中に唾が飛んでしまう原因を深掘りし、根本的な改善方法についても詳しく解説します。
喋っている時に唾が飛んでしまいやすい方、お悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
唾が飛んでしまう原因とは?
唾が飛んでしまう原因は一つだけではなく、複数の要因が重なることで起こりやすくなると考えられます。特に唾が飛びやすくなるのは、以下の状況です。
早口で喋る
早口で話している最中は、分泌された唾液を飲み込むタイミングがないことから唾がそのまま口から飛び出してしまうことが多々あります。特に、感情が高ぶっているときや声が大きくなる時には早口になりやすく、自分自身では気が付かない間に唾が飛んでしまうこともあるため、ビジネスやフォーマルな場では特に注意が必要です。
唾液の分泌量が多い
唾液の分泌量は個人差があり、本来持っている特性や年齢、服用している薬によっても大きく異なります。
唾液の分泌量が多い方は、唾液が口内に溜まりやすくなるため唾が飛びやすくなる傾向があります。このような場合には、会話の際ずっと喋り続けることは避け、適宜唾液を意識的に飲み込むことを心がけると良いでしょう。
ただ、唾液は虫歯や歯周病の細菌増殖を抑制し、食後は自浄作用で食べかすを洗い流して歯の再石灰化を促す効果をもつ非常に重要な存在です。唾液の分泌量が多い方はこのような唾液の効果が高くなるため、唾液が多いこと自体は全く悪いことではありません。
歯並びが唾の飛びやすさに与える影響
唾が飛んでしまう原因として、「歯並び」が関係することもあります。特に「すきっ歯」や「開咬」といった歯列不正は、唾が飛びやすくなる要因になりやすいとされています。
すきっ歯(正中離開)
「すきっ歯」とは、歯の間に隙間が空いている歯列です。特に前歯に隙間がある場合には、話す際に唾液がその隙間から漏れやすくなり、唾が口から飛んでしまうことがあります。すきっ歯は発音に影響を与えたり、上記のように唾が飛びやすくなったりすることも多いため、特に奥歯の噛み合わせにも問題がある場合には改善が望ましい歯列不正の一つです。
開咬(オープンバイト)
「開咬」は、奥歯を噛み合わせたときに前歯がかみ合わない歯列の状態を指します。開咬は、発音時に空気が前歯の隙間から漏れやすくなり、特に「サ行」など舌を前歯に近づける発音時に、唾液が口から飛び出しやすくなります。
開咬は上下の噛み合わせのバランスが崩れ、一部の歯や顎関節への過度な負担に繋がることもあるため、早期に改善が必要です。
出っ歯(上顎前突)
出っ歯は、上の前歯が通常よりも前方に突き出ている歯並びをいいます。上の歯が突出している出っ歯は、重度の場合唇が閉じにくい口唇閉鎖不全が生じていることがあります。この状態では、発音時十分に唇を閉じることができないことから、会話中に唾液が飛んでしまうことも少なくありません。
出っ歯は唾が飛びやすいほか、発音の不明瞭さや食事のしにくさ、見た目のコンプレックスに繋がることが多いため、治療が必要な歯列不正となります。
歯並びの改善が唾の飛びを防ぐ?歯列矯正の重要性
唾が飛びやすい原因が歯並びに関連している場合、歯列矯正治療はその問題を根本から解決するための適切なアプローチといえます。歯並びを整えることで見た目だけでなく、発音や口腔機能、さらにはコミュニケーション時の自信が改善されることもあるでしょう。
歯列矯正治療の主な治療方法
表側矯正(ラビアル矯正)
表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する一般的な矯正治療方法です。
メリット
• 表側に装置をつけることで、歯の動きをしっかりとコントロールできる
• 幅広い症例に対応可能
• 矯正治療法の中では比較的安価な費用
デメリット
• 装置が目立つため、見た目を気にする方には不向き
• 装置に食べ物が挟まりやすく、食後は注意が必要
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、表側矯正でも用いるブラケットやワイヤーを、歯の裏側に装着する治療方法です。
メリット
• 見た目を気にせず治療を進められる
• 装置が見えないため周囲にバレにくい
デメリット
• 装置が舌と触れるため、特に下顎は慣れるまで違和感大きく口内炎ができやすい
• 他の矯正治療法に比べ費用が高い
マウスピース型矯正
透明なマウスピースを使用して歯を動かす、比較的新しい矯正方法です。
メリット
• 透明のため装着しても目立ちにくく、取り外して食事や歯磨きができる
• プラスチック製のため、金属アレルギーの方でも治療ができる
デメリット
• 装着時間を守らないと治療効果が得られないため、自己管理が重要
• 難度の高い歯の移動が必要な歯並びの場合、適応外となることが多い
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正
抜歯矯正などの治療に効果的な方法で、顎骨に小さなスクリューを埋め込み、それを固定点として歯を効率的に動かします。
歯科矯正用アンカースクリューは単体で使用するのではなく、通常のワイヤー矯正などにプラスアルファとして使用する補助的な矯正装置です。
メリット
• 歯の予想外の動きを防ぎ、治療をスムーズに進められる
• 抜歯して前歯を後方に下げる治療に向いている
デメリット
• 歯科矯正用アンカースクリュー周囲のケアが必要
• 装着する本数に応じ、追加で費用が発生する
歯列矯正治療の流れ
クリニックによって多少異なりますが、当院の矯正治療は以下のステップで治療が進められます。
初回のカウンセリング
歯並びに関する悩みや希望をカウンセラーがヒアリングし、治療の方向性を確認します。初回相談は無料で受けていただけます。
カウンセリングだけでは治療方針を知ることは難しく、精密検査もともに受けていただくとより当院について知っていただけます。
精密検査
レントゲン撮影や歯型の採取、口腔内のデジタルスキャンなどを行い、矯正歯科医が現在の状態を細かく分析します。検査費用もクリニックによって異なるため、事前に精密検査の料金について確認することが重要です。
分析結果はすぐに出すことができないため、検査から約1~2週間後に診断説明を受けるため再度来院する必要があります。
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診断説明(治療計画の提案)
検査後、矯正歯科医より患者さまの歯並びやライフスタイルに合わせた治療プランの説明を受けます。治療におけるメリットやデメリット、治療プランに応じた費用などもこの段階で確認できるため、不安な点や不明点があれば遠慮せずに聞いておきましょう。
提案された治療内容に納得したら、このまま治療開始の準備に進みます。
矯正装置の装着
いよいよ矯正装置を装着し、治療をスタートします。治療期間中は、定期的に装置の調整を行うため、使用する矯正装置にもよりますが1ヶ月〜2ヶ月に一回は通院が必要です。また、装置が外れてしまったり、歯の痛みや違和感が長く続いたりする場合には、我慢せずクリニックへ連絡しましょう。
当院ではトータルフィーシステムを導入しており、痛みが発生し受診した際の費用はかからないようになっております。
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メンテナンスと保定期間
矯正終了後は矯正装置を外した後も、歯並びが後戻りしないようにリテーナー(保定装置)を装着し歯列を安定させる必要があります。この保定期間中も数ヶ月に一回は通院し、歯並びや噛み合わせの変化がないか経過観察を受けましょう。
まとめ
唾が飛ぶ原因が歯並びと大きく関係している場合、根本から解決するためには歯列矯正治療が効果的です。
歯並びが悪く、会話中に唾が飛んでしまうことが多い…とお悩みの方は、歯並びを整え、快適に会話ができる環境を整えることで、より自信を持って楽しく話せるようになるはずです。まずは矯正治療についての知識を深めたり、カウンセリングを受けたりして、治療への第一歩を踏み出してみましょう。
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