こんにちは。難波矯正歯科です。
「姿勢と歯は関係している」そんな話を聞かれたことはありませんか?姿勢と歯といわれても、どう関係しているのかピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。
さて皆様は、スマートフォンなどに触れている時に姿勢を意識していらっしゃるでしょうか。現代ではスマートフォンやパソコンは欠かせないものとなっており、一昔前よりも姿勢を崩しやすい機会が多くなっています。
「良くない」とわかっていても、画面を見る時についつい下向きになってしまう方も多いのでは…?顔が下向きになると、無意識に猫背になりがちです。それを繰り返していると歯にも影響を及ぼしてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
今回は、猫背と出っ歯に焦点を当ててお話していきたいと思います。
目次
出っ歯と猫背が関係しているって本当!?
猫背とは、座っている猫のように背中が丸まっている姿勢のことをいいます。
猫であれば可愛い姿勢ですが、人間がしていると、あまりいい印象ではありません。なぜなら「老けて見える」「やる気がなさそう」「疲れていそう」といったマイナスなイメージを与えやすいからです。
一見関係がないように思えますが「猫背によって出っ歯になりやすくなる」という話は本当です。次の項では、その理由についてご説明していきたいと思います。姿勢の悪さに心当たりのある方や、出っ歯が気になっている方は、ぜひご覧になってみてくださいね。
猫背だと出っ歯になる理由
皆様は、猫背の時にご自分の口元がどうなるのか見てみたことはありますか?
恐らく、ほとんどの方が意識したことがないのではないかと思います。猫背になると、無意識のうちにお口を開いて息をしていまいやすくなります。この状態になることが、出っ歯を引き起こす一番の理由です。
歯の位置はこうして決まっている
歯の位置は、隣や噛み合う場所に歯があることや、唇や頬・舌などの筋力のバランスによって決まっています。
そのため、これらのバランスが取れていると歯並びはキレイになり、逆にアンバランスになると乱れてしまうというわけです。きちんとお口を閉じている場合、歯には唇の力が加わります。
それにより、歯が外側に出てこないような仕組みになっているのです。しかし口呼吸をしていると、唇の力が歯に加わりません。その結果、少しずつ歯が動いて出っ歯になってしまうのです。
猫背が出っ歯を引き起こす仕組み
猫背は、次のような影響を及ぼします。
背中が丸まる
→呼吸が浅くなる
→より多くの空気を取り込もうとして、お口を開いてしまう。
→それがきっかけとなり、お口で息をする癖がつきやすい。
頭が前方に出る
→下顎が引っ張られ、自然とお口が開きやすくなる。
スマートフォンなどの操作で下を向きがちな生活も同様で、歯の前方に偏って力がかかりやすくなるため、出っ歯の原因に。
放置は危険!?口呼吸が引き起こす悪影響
鼻呼吸をしていなかったとしても、特に支障を感じていなければ問題ないのでは、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし口呼吸による悪影響は多く、口元だけではなく全身の健康にも害を及ぼすため注意が必要です。
具体的には、以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
・虫歯や歯周病のリスクが高い
・唇やお口の中が乾燥してしまう
・口内炎ができやすい
・口臭が強くなる
・歯並びが悪くなる
・お顔の印象が変わる
・顎関節症を引き起こす
・風邪やウイルスなどに感染しやすい
・口元のたるみやほうれい線の原因になる
・お口周りの筋肉が衰える
・いびきや成長障害に繋がることもある
口呼吸になってしまう原因
そもそも、なぜ鼻呼吸ができなくなってしまうのでしょうか。原因としては、次のようなものが考えられます。
鼻炎や花粉症などのアレルギー
花粉症やアレルギー性鼻炎などで鼻詰まりが起こると、どうしてもお口から酸素を取り込まざるを得なくなります。
扁桃腺肥大
扁桃腺が腫れると、鼻から空気を取り込みにくくなってしまいます。
歯並びや骨格
生まれつきの骨格や歯並びの問題により、本人の意志とは関係なく、お口が閉じにくくなっている場合もあります。
食習慣の変化や口腔周囲筋の衰え
食の欧米化により、軟らかい食べ物を摂取する機会が多くなっています。軟らかいものばかり食べていると、良く噛まずに飲み込んでしまいがちです。そのため、お口周りの筋肉が発達せず、お口をしっかり閉じられないことも関係しています。
「お口ポカン」という言葉があるように、日頃からしっかりお口を閉じていないと、その時に使われる筋肉は衰えてしまうものです。
また、長時間のゲームやスマートフォンの使用なども原因となります。
ブクブクうがいが上手にできない子供も増えており、これには風船・口笛などの口元の筋肉を使った遊びをしなくなっていることも関係しているといえるでしょう。
大人になっても歯並びは変わるの?
「猫背だと出っ歯になるといっても、歯並びは遺伝や生え替わり時期の癖によって決まるものではないの?」「大人は既に歯が並んでいるため、関係ないのでは?」などと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、一度歯が生え揃ったからといって、ずっとその位置にあるわけではありません。大人でも並び方は変化していくものです。
基本的には、歯や顎の大きさ・骨格などの遺伝的な要因や、指しゃぶりや頬杖といった日常生活の中で行っている癖によって歯並びは決まります。しかし、次のような要因によっても変わるからです。
歯周病
歯周病になると、歯周病菌により歯茎に炎症が生じるだけではなく、歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」が溶かされてしまいます。しっかり支えられなくなった歯は、傾いたり移動したりしやすくなってしまうのです。
歯の喪失
虫歯など何らかの理由で歯を失ったままにしていると、そのスペースに隣り合う歯や噛み合う歯が少しずつ動いてしまいます。どこかが変わると他の歯も動いてしまうため、全体の歯の位置が変化するのです。
加齢
加齢によりお口周りの筋力が落ちてくると、今までの場所に歯を留めておくことができなくなります。
歯ぎしり
歯ぎしりをしていると、徐々に歯が磨り減ってしまうため噛み合わせが変わります。噛み合わせが変化すると、歯の並び方にも影響を及ぼします。
合わない入れ歯や詰め物・被せ物
合わない入れ歯や詰め物・被せ物を入れていることも、歯が移動する原因となります。
このように歯並びは、先にお伝えした唇や舌などによる力以外にも、噛む力や歯周病などによって変化するものなのです。歯列矯正と同じように、継続して力が加わっていると、少しずつ歯は動いてしまいます。だからこそ、大人も油断は禁物なのですね。
出っ歯にお悩みの方は難波矯正歯科までご相談ください
今回は、猫背と出っ歯の関係についてお話しました。
両者に関係があるというイメージはなかなかないかもしれませんが、姿勢と歯の並び方は影響し合っています。出っ歯で猫背や口呼吸に心当たりのある方がいらしたら、改善できるようにぜひ意識してみてくださいね。そのまま続けていると、更に悪化させてしまうかもしれません。
また矯正中・終了後の方も、普段のちょっとした癖や姿勢が「後戻り」の原因になることをお忘れなく。キレイな歯並びを維持するために、今日から少しだけ背筋を伸ばした生活を意識してみましょう。
難波矯正歯科では、歯列矯正をご希望の方や検討中の方を対象に、随時カウンセリングを実施しております。治療についての説明だけではなく、ご質問にお答えすることも可能ですのでご興味のある方はどうぞ気軽にご利用ください。
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