噛み合わせは、歯の健康を維持するだけでなく顔や体のバランスを保つことにも関係があります。
私たちが知らないところで重要な役割と担ってくれている「噛み合わせ」ですが、歯並びがズレている方は食事のときに噛みにくさやむせたりなど影響が出てきてしまってたり、顔の歪みにつながっていることもあります。
今回は、良い噛み合わせを保つための方法と噛み合わせが崩れてしまう原因についてお話していきます。
正しい噛み合わせって?
歯には医学的に見て正しい噛み合わせというものが存在します。
上下の歯が正しく生えそろっていて、上下左右正しい位置で噛んでいる状態なのですが、一般の方がパッと見て判断するのは難しいので歯科クリニックで一度確認してもらうのがおすすめです。逆に、歯並びがキレイに整っていても噛む位置がズレている方もいます。
デコボコと歯並びがズレたり、出っ歯や受け口の方は正しい位置で噛んでいないことがほとんどです。
健康的な噛み合わせの7つのチェックポイント!
正しい噛み合わせであるかは、歯科医師や歯科衛生士などプロにチェックしてもらうのが確実ではあるのですが、自分でもポイントを理解しておけば確認できるのでご紹介します。
【噛んだ時に前歯の前後的な隙間が5ミリ以下】
出っ歯の方は、噛んだ時に前歯の前後的な開きが基準値より大きくなる傾向があります。
【噛んだ時に上の前歯が下の前歯を覆っている】
「いー」と噛んだ時に、上の前歯が下の前歯を覆い、奥歯同士が噛み合っている状態が正しい噛み合わせです。
【上下の歯並びがU字状のアーチになっている】
健康的な噛み合わせを整えるには歯並びも大事で、上下の歯列ともUの字のアーチ状になっているのが正しい状態です。
【上の前歯2本が最も大きく、下の前歯2本が最も小さいサイズ】
歯は種類ごとに大きさに違いがあるのですが、上下で見比べてみて上の前歯と下の前歯にサイズ差があるかチェックしましょう。
【口の開閉をスムーズにできる】
歯並びの乱れや出っ歯、受け口、あご自体にズレが起きているとスムーズに口を閉じたり開けたりできなくなります。唇が閉じきれなかったり、あごがブレたりして違和感を感じることがあります。
【上下前歯が真ん中に位置している】
噛んだ時に上下の前歯が左右ズレがなく中心にそろっているとキレイな歯並びになります。
【奥歯は上下の歯が互い違いに噛み合っている】
奥歯の形は凸凹と山と谷がある構造になっていて、この凸凹を利用して食物を噛んですりつぶすことができています。上下の歯が互い違いになり山と谷が噛み合うようなバランスが正しい噛み合わせになります。
良い噛み合わせを保つためにできることは?原因と対策
正しい噛み合わせを保つために私たちが日常生活でできることがあります。
まずはここから意識してみましょう!
歯並びを乱す原因であるものに当てはまれば、同時に噛み合わせのバランスも崩すことにつながりますので意識的に改善することが大切です。
【ホームケアをする】
当然のことかもしれませんが、1日2回以上の歯磨きを目安に食後の歯磨きをすることはとても大事です。むし歯や歯周病などになれば噛み合わせが崩れる要因になります。
【3ヶ月に1回はプロケアを受ける】
ホームケアももちろん日頃のケアとして大事ですが、気づかないうちにむし歯になっていたり歯周病の進行、気づかないうちに詰め物が取れていた..。ということもあるので、3ヶ月に1回はプロにチェックしてもらうのが健康継続のカギです。メンテナンスとして歯のクリーニングも受けられるのでおすすめです。
【歯がないところは早急に治療する】
歯が抜けたまま放置している方や被せ物が取れてしまったままという方も少なくありません。上下左右均等に噛めていない状況は他の歯に負担がかかり過ぎていたり、歯がない部分の隣の歯が倒れてくることになります。歯が倒れれば噛み合わせは崩れ、他の歯にもどんどん影響が出でくることにつながるので、放置せず治療してもらいましょう。
【歯ぎしり食いしばりがないか確認する】
自覚症状がなくても、起きている時にギューっと食いしばりをしていたり、寝ている時にギシギシと歯ぎしりをしている方が多くいます。
近くの人が気づいて教えてくれればいいのですが、自覚もないとそのままになってしまいます。歯ぎしりをそのままにしておくと、歯同士が当たることで力がかかる方向へと歯がどんどん倒れてきて噛み合わせが崩れてしまいます。歯の定期検診の際にチェックしてもらって、歯ぎしりをしているようであればナイトガードで歯同士の干渉を防ぐようにする方法もあります。
【爪や物を噛むクセを直す】
爪などを噛むクセがあると力がかかる方向へと歯が移動していきます。出っ歯になったり歯と歯の間に隙間ができてしまったりと、歯並びが乱れることで噛み合わせにも影響が出始めます。
意識的にクセを取る練習から始めてみましょう。
【頬杖をつかないようにする】
頬杖をつくクセがある方は歯へ力がかかることから歯並びが崩れたり、あごへ負荷がかかることであごがズレてしまうことがあります。自覚がある方は、どのタイミングでクセが出やすいのかを把握して意識的に気をつけてみましょう。
【口呼吸をしないようにする】
ポカーンと口を開けたまま口呼吸になっている方が増えています。
口周りの筋力が低下しているか、出っ歯などで口を閉じ切るのが難しい方がなりやすい傾向です。まずは、意識的に口を閉じてゆっくり鼻呼吸をしてみましょう。その感覚を忘れないよう最初は注意して繰り返すのが大事です。歯並びが原因で唇が閉じきれない方は、矯正治療で歯並びをキレイに整えれば改善される見込みがあるので矯正を検討するのもいいでしょう。
【歯並びの乱れは矯正治療で治す】
正しい噛み合わせを保つには歯並びが正しい位置に並んでいることが条件になります。歯がデコボコと乱れていたり、出っ歯や受け口など歯並び自体に原因がある場合は矯正治療で改善するのが効果的な方法です。
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【顔の歪みがないかチェックする】
顔の真中である鼻を中心に左右均等に顔のバランスが整っているか、歪みがあるかをチェックすることで噛み合わせが崩れていないか確かめることができます。
左右どちらか顔に歪みがあれば、あご(骨格)の歪みか歯並びが原因の歪みも考えられます。骨格的な歪みであれば、矯正治療のみで治すには限界がありますので場合によっては外科治療を検討しなければいけなくなるでしょう。
良くない噛み合わせは全身にも影響を与える
正しい噛み合わせでいることは歯の寿命や体の健康にも影響を及ぼします。噛み合わせが崩れていると体全体でバランスを取ろうとするので、あごの疲れや頭痛から始まり、首、肩こり、腰痛など全身への影響も。歯同士が理想の位置で噛み合っていると力のバランスが上下左右均等に取れますが、この位置が崩れることで一部の歯にばかり負荷がかかった状態になるとその歯の寿命を縮めてしまいます。
まとめ
今回は良い噛み合わせを保つ方法と、崩れてしまう原因を持っている方に向けての対応策についてご説明しました。
まずは自分が正しい噛み合わせになっているのか、そうではないのか確認してみることです。本記事で紹介した方法でチェックしてみるのもいいですし、歯科クリニックで見てもらうのもいいでしょう!
原因がどこにあるかによって矯正治療やリスクに合わせた対処法が見つかるはずです。
当院は裏側矯正専門で、噛み合わせもしっかりチェックしながら矯正を進めております。現在の噛み合わせが気になるという方はぜひ当院のカウンセリングへ!
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