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ワイヤー矯正で歯が動く仕組みとは?どうやって歯を動かすのか徹底解説!


ワイヤー矯正 難波矯正歯科

こんにちは。難波矯正歯科です。
矯正治療は歯を動かして歯並びをきれいに整える治療であることは広く知られていますが、「歯が動く仕組み」についてはどうでしょうか。
指で押したくらいではびくともしない歯ですが、条件がそろえば、硬い歯でも動かすことができるのです。矯正治療では、歯が動く条件をそろえて、効果的に歯を動かします。
ここでは、ワイヤーを使った矯正治療で歯が動く仕組みについてわかりやすくお話しします。

ワイヤー矯正ではワイヤーを使って歯に力を加えます

表側矯正のイメージイラスト

ワイヤー矯正は矯正治療の中でも歴史が古く、多くの歯並びに適用できることから、多くの方に選ばれている治療法です。
ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットとよばれる四角い矯正装置を取り付けます。ブラケットにある溝にワイヤーを通して、必要に応じてゴムや細いワイヤーでしっかりと固定します。
「ワイヤー」を通して、動かしたい方向に適切な力を加えることで歯を移動させることが可能です。ワイヤーの種類や形を調整することで、力の向きや力のかかり具合を変えて理想の歯並びに整えます。

歯根膜の働きが重要です

歯を動かすといっても、見えている歯ぐきの上の白い歯質の部分だけを動かしているわけではありません。
歯の根の部分は、歯ぐきの中に埋まっているように見えますが、実際には、歯ぐきの下にある歯槽骨(しそうこつ)に埋まっています。骨と歯根は直接くっついているわけではなく、歯の根の周りは「歯根膜(しこんまく)」に覆われているのです。
歯根膜は厚さがわずか0.3mmほどと、とても薄いのですが、
・歯と骨を結びつける
・噛んだときの衝撃から歯を保護する
・噛んだときの刺激を脳に伝える
といった重要な役割があります。
また歯根膜には厚みを一定に保つ性質があり、この性質を利用することによって歯を動かしていくのです。
歯に力が加わると、歯を動かしたい方向の歯根膜は圧迫されて縮みます。歯根膜には厚みを一定に保つ性質があるため、骨を溶かす細胞を活性化させて骨を吸収して、元の厚さに戻ろうとします。一方、反対側の歯根膜は引っ張られて伸びますが、こちらも元の厚さに戻すために、新しい骨を形成してスペースを埋めるのです。
このように歯根膜の厚さの変化に伴って、骨を溶かす「吸収」と新しく形成する「再生」を繰り返しながら、歯は顎の骨の中で歯根膜とともに少しずつ動いていきます。そのため、事故やケガによる衝撃や重度のむし歯などで歯根膜を失っていたり骨と癒着したりしている場合は、歯に力を加えても動かない可能性があります。

ワイヤー矯正で使用する装置の役割

ワイヤー矯正では、「ブラケット」と「ワイヤー」といった装置を使用します。
それぞれの役割をみてみましょう。

ワイヤーの力を歯に伝える「ブラケット」

ブラケットは、歯の表面に直接取り付けます。
1本の歯に対してひとつのブラケットを取り付けるのが基本です。ブラケットの中央には溝があり、その溝にワイヤーを通します。
ワイヤーからブラケットに伝わった力を、歯に伝えるのがブラケットの役割です。金属製のブラケットが一般的ですが、目立ちにくい装置を希望される場合、表側矯正であればセラミック製の白いブラケットを選択できる場合もあります。

弾性を利用して歯を動かす「ワイヤー」

矯正治療で使用するのは、弾性のある金属製のワイヤーです。
歯の形に合わせてなだらかな曲線の形状をしているため、「アーチワイヤー」とよばれることもあります。ワイヤー矯正では、形を変えても元の形に戻ろうとする性質をもつニッケルやチタンなどの「形状記憶合金」を使用します。ワイヤーの元の形に戻ろうとする力によって、ブラケット(歯)をワイヤーに引き寄せるようにして、少しずつ歯を動かして、理想の位置に近づけるのです。
ワイヤーには、形状や太さ、素材などが異なるさまざまな種類があり、歯の動き方や治療の段階に応じて、適切なものを選ぶことで、効率的に歯を動かすことができます。
一般的にはシルバーのワイヤーを使用しますが、目立ちにくいワイヤーを希望される場合は歯の色になじむ白いワイヤーを選択することも可能です。

ワイヤー矯正で矯正力を上げるためのポイント

アンカースクリュー

ワイヤー矯正では、ワイヤーの種類や方向を変えることで矯正力を調整します。
矯正力を高めたいときには、追加で次のような処置を行うことがあります。

ゴムかけ

矯正治療中に、上顎と下顎の矯正装置にまたがってゴムをかける「ゴムかけ」を行うことがあります。
ゴムをかけていることで、口を開けたり閉じたりするたびにゴムが伸び縮みします。ゴムの引っ張り合う力を利用することで、歯を動かす力を強くしたり、かみ合わせを整えたりすることができるのです。
こちらを行うタイミングは個人差があり、行わない方もいらっしゃいます。
ゴムかけをしてすぐは、しゃべりにくさや違和感などがあることもありますが、1週間ほどで慣れる方がほとんどです。この方法を取り入れることにより仕上がりのクオリティに差がでますので、歯科医師の指示通りにゴムかけを行うことが大切です。

アンカースクリュー

一般的なワイヤー矯正では、奥の歯を固定源として、歯と歯の引っ張り合う力を利用して歯を動かします。
綱引きをするように、横へ横へと歯を少しずつ動かしていきますが、引っ張ると同時に反対の力がかかるため、前歯を引っ込めようとすると奥歯が前に引っ張られてしまうことがあるのです。
その場合は、矯正用の小さなネジ(アンカースクリュー)を顎の骨に埋めて、歯を動かす際の固定源とします。アンカースクリューは固定されているため、動かしたくない歯まで動いてしまうことはありません。ピンポイントで動かしたい歯がある場合も、アンカースクリューを使うことでより効率的に歯を動かすことができるのです。
アンカースクリューは矯正用インプラントとよばれることもありますが、失った歯を補うインプラント治療とは異なり矯正治療が終われば取り外します。
>>>当院のアンカースクリューの治療に関してはこちらから

ワイヤー矯正に関するご質問は「難波矯正歯科」にお問い合わせください

難波矯正歯科は、デジタル裏側矯正・マウスピース型矯正の矯正専門医院としてカウンセラーによる丁寧なカウンセリングと、デジタル設備を活用した精度の高い矯正治療をご提供しています。
当院では、
・歯の表側にワイヤーを取り付ける「表側矯正
・歯の裏側(舌側)にワイヤーを取り付ける「裏側(舌側)矯正
・部分的にワイヤーを取り付ける「部分矯正
を行っています。
>>>難波矯正歯科の治療はこちらをチェック
それぞれの治療のメリットやデメリットをわかりやすくご説明しますので、どのような方法を選ぶかを一緒に考えましょう。
ワイヤー矯正では、定期的にワイヤーを調整する必要があります。お一人おひとりによって異なりますが、一般的には月に1度来院していただき、歯の動きをもとにワイヤーを交換したり、調節したりします。また、ワイヤー矯正期間中は、歯の表面にブラケットが固定されているため、歯磨きがしにくくむし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、注意が必要です。
定期検診では、専門の器具や薬剤を使用して歯磨きでは落とせない汚れを取り除きます。
さらに、日々のケアについてのアドバイスも行っていますので、定期的にチェックにお越しください。

難波駅から徒歩3分と駅から近く、お仕事の帰りにも立ち寄りやすいロケーションですので、歯並びや矯正治療に関するお悩みや疑問はどのようなことでもご相談ください。
まずは当院のカウンセリングに来ていただき、早くきれいになりたい方はぜひ精密検査(有料)も一緒にご検討ください。
>>>カウンセリングのご予約はこちらから

※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。

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