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受け口には軽度や重度など症状の程度はある?原因や治療法を解説


受け口(反対咬合)のイラスト

こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

当院へいらっしゃる患者様の中には『受け口』にお悩みの方も少なくありません。
こちらをお読みになっている方は恐らく、受け口の症状があったりコンプレックスを感じていたりするのではないかと思います。

「治せるなら受け口を治したい」と思った時、まず気になるのは「どのように治療するのか」ということではないでしょうか。
全くイメージがつかない状態では不安も感じますし、気になってはいても相談するまでに勇気がいるかもしれません。

今回は、受け口の症状や程度による治療方法についてお話していきたいと思いますので、ぜひ参考になさってください。

どのような歯並びを受け口というの?

受け口(反対咬合)のイラスト

通常の噛み合わせとは、どのようなものかご存じですか?
上下の歯を噛み合わせた時に、上の歯が下の歯に被さる状態が通常の噛み合わせです。
しかし、上の歯ではなく下の歯が前に出て被さる形になる方もいらっしゃいます。

このように噛み合わせが反対になっている状態『受け口』といい、専門的には『反対咬合(はんたいこうごう)』と呼ばれています。

受け口にも種類がある!その原因は?

指で口を引っ張って歯を確認している女性

受け口は、原因や程度によりいくつかのタイプに分けられます。
ここでは、まず受け口の原因についてご説明していきます。
受け口になってしまう原因は、大きく分けて次の4つです。

①遺伝によるもの

ご両親のどちらかに受け口があると、子供にも遺伝する傾向が高いでしょう。
骨格的な特徴のほか、歯の大きさや生え方なども遺伝することがあります。

②歯の生え方によるもの

歯が生える位置が通常よりも内側あるいは外側だったり、傾いて生えてしまったりすると、それが原因で噛み合わせが反対になることもあります。

③骨格的な問題によるもの

上下の顎のバランスが悪く、受け口になることもあります。
上の顎が小さすぎたり、逆に下の顎が成長し過ぎて大きかったりすると、上下の顎のバランスが崩れて受け口になってしまいます。

④生まれた後に続けていた癖によるもの

子供の女の子の受け口

幼少期から長く続けている癖は、歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすものです。
そのため、受け口以外にも「上顎前突(じょうがくぜんとつ:出っ歯のこと)/開咬(かいこう:上下の歯を噛み合わせた時に前歯に隙間があいてしまう状態)/過蓋咬合(かがいこうごう:噛み合わせが深い状態)」など歯並びや噛み合わせの乱れを引き起こす原因になります。
具体的には、次のような癖が関係しています。

・口呼吸

鼻呼吸ができないと、口呼吸になってしまいます。
空気を取り込もうとして下の顎を前に出しがちになり、受け口を引き起こす原因になります。

・指しゃぶり

指しゃぶりをすることで、歯に力が加わります。
出っ歯の原因になるイメージが強いかもしれませんが、指しゃぶりにより受け口になるケースもあるため注意しましょう。

・顎を前に出す癖

無意識のうちに顎を前に出すことが癖になっているケースもあります。
それを続けていることで、下の顎が前に出てきてしまうこともあるでしょう。

・唇を噛む癖

下の前歯で上の唇を巻き込む癖があると、上の前歯が内側に倒れてしまい、上下の噛み合わせが反対になることがあります。

・舌で前歯を押す癖

下の前歯を舌で押す癖があると、その力により下の前歯が前に出てきてしまいます。
その結果、受け口になってしまうこともあります。

受け口の程度とはどのような状態をいうの?

2つのものを比較検討する女性

受け口は症状の程度により『軽度・中程度・重度』と分けられ、どの程度なのかによって治療方法も異なります。
この項では、それぞれの程度がどのような状態をさすのか解説していきます。

軽度の受け口

歯の生えている位置や傾きなど、主に歯が原因で受け口になっている状態です。

中程度の受け口

歯並びの乱れの他に、噛み合わせの乱れも見られる状態であれば「中程度の受け口」といえるでしょう。

重度の受け口

顎の骨の変形などによる、骨格的な原因で起こる受け口です。
このような状態を『顎変形症(がくへんけいしょう)』と呼びます。
下の顎が目立って前に長いのが特徴で、いわゆる『しゃくれ』を伴っていたり『三日月』といわれることもあるようです。

上記のほかにも、受け口とともに下の顎が左右非対称であったり、噛み合わせの乱れが大きく見られるケースもあります。

気になっていなくても受け口は治療した方がいい?

歯を治療するイメージ画像

受け口の特徴として、見た目の印象を大きく変えてしまうことがあげられます。
そのため、見た目にコンプレックスを感じ治療を希望される方は多い傾向です。
しかし、受け口の程度によっては目立たないこともありますし「自分ではそんなに見た目も気になっていない」という方もいらっしゃると思います。

このような場合は、特に治療をしなくても良いのでしょうか。
結論からお伝えすると、受け口によって生じるデメリットは見た目だけではありません。
お口だけではなく身体も含めた健康面でも影響を及ぼす可能性があるため、治療をすることが望ましいでしょう。

受け口によって生じるデメリット

受け口であることで生じるデメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

①お顔の印象が変わる

見た目への影響が大きいためコンプレックスに感じやすく、精神面でも悪影響を及ぼすことがあります。

②発音に影響する

噛み合わせが反対のため、上手く発音できない音が生じてしまいます。

③虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯並びや噛み合わせが乱れた状態では歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

④消化不良を起こすことがある

噛み合わせが悪いため、食べ物をしっかり噛み砕くことができません。
その状態で飲み込むことで、消化不良を起こしてしまうこともあります。

⑤顎関節症を引き起こす可能性がある

顎関節に負担がかかるため、顎関節症の原因となることがあります。

⑥身体の歪みの原因になる

頭痛や肩こり、腰痛などのトラブルを引き起こす可能性があります。

このように、受け口をそのままにしておくことは様々なトラブルに繋がります。

受け口の治療方法について程度ごとに紹介

歯の模型で治療説明している医師の手

受け口に限らず、治療を受ける際にはどのように治療するのかわからないと不安を感じるものです。
ここでは受け口の程度ごとに一般的な治療方法をご紹介していきます。

軽度

歯が原因となっていることが多いため、歯列矯正をすることにより改善できる可能性が高いでしょう。
歯列矯正には「ワイヤー矯正裏側矯正(舌側矯正)マウスピース型矯正」がありますが、受け口の程度や患者様の状況により、適した方法は異なります。

中程度

歯並びや噛み合わせの乱れが目立っていても、骨格の問題が軽度であれば矯正治療で改善できる可能性があります。

重度

骨格的に問題がある場合は、外科的な手術と矯正治療のどちらも必要になることが多いでしょう。
重度の受け口は、歯を動かすだけでは改善が難しいため『セットバック』という方法で顎自体を動かさなければなりません。

この場合、オトガイと呼ばれる顎の先の部分が出てしまう可能性があります。
そのため医療機関によっては、この部分の骨を切り落とす施術を行うこともあるようです。

こちらでご紹介した治療方法は、あくまでも一般的な方法になります。
最終的には歯科医師の判断によって決まりますので、1つの参考としてお考えいただけたらと思います。

受け口にお悩みの方は一度ご相談にいらしてください

手に持った歯の模型を指差す歯科衛生士

今回は、受け口の症状や程度による治療方法についてお話しました。
受け口のお悩みはコンプレックスになることも多く、なかなか人には相談しにくいことかもしれません。

難波矯正歯科では、受け口にお悩みの方のご相談も随時受付しております。
どのようなお悩みをお持ちなのかをじっくりお伺いし、受け口についての詳しいご説明や適した治療方法などについてお話させていただくことも可能です。
一人で悩まずに、ぜひ気軽にご相談にいらしてくださいね。
お待ちしております。
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