ブログ

骨格の問題による歯列の乱れも歯科矯正で治せる?


「歯並びだけでなく、下顎が出ている…」
「歯ぐきが出ているのが気になる…」
など骨格的な問題が原因の歯並びの乱れが気になる方もいるのではないでしょうか。
歯並びの乱れには、さまざまな原因があり、大きく分けると歯に問題がある場合と骨格の問題による歯列の乱れがあります。
それぞれ症状も大きく異なりますので、歯に由来して問題がある歯並びと骨格の問題による歯列の乱れを比較してどのような治療法で対処するかお話します。

骨格に問題がある歯並び

難波矯正歯科 大阪矯正 顎変形症

骨格の問題がある歯並びの多くは、上顎が成長し過ぎる、下顎が成長し過ぎるなどの顎の成長のバランスが合わないことが多くなります。
顎の成長段階のお子さんの場合には、成長を利用した矯正治療が可能です。
この場合、お口や骨格の状態を検討しながら治療計画を立てますが、顎が成長し過ぎている場合には抑制をして、成長が不十分の場合には、顎の成長を促します。
ただし、お子さんの顎の成長は12~15歳程度で止まってしまうため、大人になると顎の成長を利用した矯正を行うことはできません。
その場合には、骨格の問題がある歯並びは矯正だけでは対応ができないことが多くなります。
歯並びだけでなく、骨格に問題があると、顔がゆがむなどの弊害が出てきます。
また、上下、左右に強いゆがみや骨格の問題がある場合には、「顎変形症」といわれ、矯正治療だけでなく外科的矯正治療を行うことがあります。
矯正治療だけを行った場合、歯並びの改善はできますが、顔つきの大きな変化は期待ができません。
そのため、骨格のバランスを整えて歯並びを改善することで、骨格のバランスを整えることができます。
ただし、軽度のゆがみの場合には、歯列矯正で対応ができる場合もあるので、まずはお気軽にご相談ください。

外科的矯正治療

難波歯科矯正 大阪歯科矯正 外科矯正

骨格に大きなずれがある不正咬合の場合には、外科的矯正治療が検討される場合があります。
具体的に
・下あごがしゃくれている
・顎が曲がっている
・笑うと歯ぐきが目立つ
などの症状が適用になります。
外科的矯正治療は、通常の矯正治療だけでなく、顎の骨の手術が加わります。
ただし、最初から外科手術を行うのではなく、術前矯正をしてから外科手術を行い、その後術後矯正を行います。
手術は5日~1週間程度の期間入院をして、回復を待つ期間も必要です。
そして、手術で回復した筋肉などの状態を確認して、かみ合わせを落ち着かせるためにゴムをかけたり、ワイヤーに適切な力をかけたりして、かみ合わせを調整していきます。

歯に由来して問題がある歯並び

上下のあごの骨のバランスは問題ないのですが、歯の大きさと顎の大きさのバランスが合わないなどの原因で、歯が正しい位置に生えてくるスペースが足りずに歯並びが悪くなっている状態です。
歯に由来している場合も、きちんと噛み合わないなどの不具合があるため、改善した方がよい歯並びです。
歯並びが乱れる4つの原因
1 遺伝

歯の大きさや骨格は遺伝するため、親御さんが不正な歯並びの場合、お子さんも同様の歯並びになる可能性が高くなります。
たとえば、前歯が出ている出っ歯の方や受け口の方は、両親どちらかにその歯並びの方がいるとその歯並びになりやすいです。
2 口呼吸

難波 歯科矯正 歯並び


一般的には鼻で呼吸する「鼻呼吸」が正しいのですが、やわらかいものばかり食べる食習慣はしっかり噛むことが少ないため、口周りの筋肉が衰えやすくなります。
そうすると、口がぽかんと開きやすく、口呼吸になりがちです。
また、歯並びが悪い方は口が閉じにくいので、口呼吸になりやすく、口呼吸をしていると口を閉じていないので、さらに歯並びが悪くなる悪循環になります。
お口は、閉じていることで唇や頬の圧でバランスを保っています。
しかし、口呼吸で口が開いている状態が続くと、そのバランスが崩れてしまい、歯が前に出やすくなり、歯並びの不正につながりやすくなります。
3 頬杖

難波 歯科矯正 顔の歪む原因


習慣的に頬杖をつく悪習癖があると、頬から力がかかり、歯並びが乱れてくる場合があります。
頬杖は意識してやめることができる習慣なので、早めに改善しましょう。
4 片側だけで食べる
食事をする時には、両方の顎でバランスよく噛むことが理想的なのですが、片側だけで噛む習慣がついていると、そちら側に負担がかかってしまい、歯並びのバランスが悪くなることがあります。

歯性の乱れを改善するためには

マウスピース矯正

難波 矯正歯科 マウスピース矯正

歯に由来して問題がある歯並びは、マウスピース矯正が適用になります。
マウスピース矯正は患者さまのお口に合わせてマウスピースを製作し、段階的に形の違うマウスピースに交換することで、少しずつ歯を動かす矯正方法です。
透明のマウスピースを使用するため、矯正中の見た目も分かりにくい治療法です。
また、取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。

マウスピース矯正のメリット

・取り外しができる
・透明で目立ちにくい
・治療を開始する前にシュミュレーションで予想の歯並びを確認ができる
・1度のスキャンで最後のマウスピースまで製作ができる(微調整する場合には再スキャンが必要)
・金属アレルギーの心配がない
・通院回数が少ない

マウスピース矯正のデメリット

・20~22時間以上、長時間装着する必要がある
・自己管理が必要で、患者さまの装着努力によって治療結果が左右される
・難しい症例が苦手

ワイヤー矯正

難波 矯正歯科 表側矯正

ワイヤー矯正は、ほとんどの矯正歯科で対応している矯正方法で、ブラケットという装置を歯の表面に付けて、そこにワイヤーを通し、動かしたい方向に適切な力をかけて少しずつ歯を動かす方法です。
ワイヤー矯正の歯の動く仕組みは、歯の周りには歯を支える歯槽骨がありますが、ワイヤーによって一定方向に力が加わると歯が動く方にある方向にある歯根膜は縮んで、元の厚さに戻ろうとして動く方向にある骨を溶かします。(吸収)
そして、反対側の歯根膜は伸びて、元に戻ろうとして骨を作る細胞が働いて、反対側に新しく骨を作ります。(再生)
この吸収と再生を繰り返して少しずつ歯が動くのがワイヤー矯正の仕組みです。(マウスピース矯正も同じ仕組みで歯を動かします。)

ワイヤー矯正のメリット

・適応範囲が広くさまざまな症例に対応ができる
・歴史があるため、ほとんどの歯科医院で対応している

ワイヤー矯正のデメリット

・装置が目立ちやすい
・食事の際に食べ物が挟まりやすい
・歯磨きがしにくい
・調整後、違和感や痛みが出る場合がある
また、ワイヤー矯正には、表側の歯の表面にブラケットをつける「表側矯正」と歯の裏側にブラケットをつける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は見た目がほとんど分かりにくく、矯正中の見た目が気になる方にもおすすめの方法です。
表側矯正は比較的ほかの矯正に比べて費用を抑えられるメリットがあります。
それぞれの矯正にメリット・デメリットがあるため、患者さまのご希望や歯並びの状態に応じてよりよい矯正方法をご提案します。

表側矯正と裏側矯正の違いとは?

まとめ

大阪歯科矯正 難波矯正歯科 検査

骨格性の問題による歯並びの乱れは、その症状によっては外科的矯正が必要なケースもあります。
ただし、軽度の乱れの場合には、歯並びの改善でも対応ができる場合があります。
患者さまのお口の状態を考慮して、どの程度治療を希望するか、歯並びの矯正だけではどの程度改善が見込めるかなどもカウンセリングや精密検査を通してお話させていただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

無料カウンセリングのご予約はこちら

0120-118-387 24時間受付
WEB予約