「矯正治療はいつ始めるのがいいのでしょうか?」「大人になってからの矯正治療でも遅くはないのでしょうか?」…こういった矯正治療を始める時期についての質問はクリニックによく寄せられます。 成長過程だと歯が動きやすい、骨格への働きかけも行える、といった理由から子供の頃の矯正治療は比較的少ない負担で行えるので、「矯正治療=子供のうち」というイメージをお持ちかもしれませんが、矯正治療を始めるのに遅いことはありません。
目次
目次
多くの人は「いつ」矯正治療をしている?
20歳未満での矯正治療が多い
平成26年度の患者調査によると、歯科矯正の分野で受診している人数は19,600人。そのうち70%以上が20歳未満でした。矯正治療を行うに至る流れのひとつとしては、健診や学校の歯科健診で歯並びを指摘されて保護者の方が矯正歯科を受診させたり、高校生や大学生になってから歯並びや噛み合わせが気になり自ら受診したり…といった場合が多く、矯正治療の開始時期はこの年代が多くなります。
大人の矯正治療も増えています
一方で20歳から49歳までの「大人」も全体の25%を占めることは注目すべきことです。近年では大人になってから始める矯正治療も一般的になり、自分で稼げるようになったから、仕事で人前に立つことが増えたから、などという理由で矯正治療に踏み切る方々が20代から30代にかけて多くみられます。 その傾向はグラフからも良くわかります。20代から40代の矯正人口は平成26年度の患者調査では全体の25%(4900人)ですが、平成29年度には全体の約33%(6200人)と人数・全体の割合共に増加しています。 また、50歳以上での矯正人口も増加しています。矯正治療は歯周組織や顎の骨に問題がなければ50代、60代でも可能です。お持ちの疾患や歯肉の退行など、注意すべき点はありますが、歯並びをよくすることによってケアがしやすくなり、虫歯・歯周病等の予防につながるメリットもあります。
大人の矯正治療の特徴とは?
矯正治療は骨の代謝を利用して歯を動かしていきますが、代謝は若いほど活発なので、歯も若いうちの方が早く動きます。ただ、大人の場合、矯正治療を自発的に行なっているので、モチベーションが高く治療に協力的なので、計画通りに治療が進みやすい特徴もあります。
こどもの矯正の特徴
- 1歯が動きやすく、治療が早く終わる。
- 2>骨格に働きかけることで、歯列のアーチ(顎)を広げることができる。
- 3矯正後の虫歯リスクを減らすことができる。
大人の矯正の特徴
- 1モチベーションが高く、治療が計画通りに進みやすい。
- 2骨格の成長がないので、歯並びを決めやすい。
- 3歯周病予防など、その後のデンタルケアへの意識を高める。
治療のタイミングも大切 ライフイベントに向けた矯正治療
ブライダル
大人の女性で矯正治療を行う方の中には、ご結婚や結婚式に向けて治療を考える方が多くいらっしゃいます。「結婚式の写真撮影で歯並びを気にせず笑顔の写真が撮りたい」、「美容やドレスにこだわるなら、気になっていた歯も」というように以前から気になっていた歯並びの改善を相談にいらっしゃいます。難波矯正歯科では、期限を伺い、患者さまの希望を考慮した治療計画を立て、大切な日を迎えられるようサポートいたします。
就職・就職活動
就職活動へ臨むに当たって、自信をつけたい、印象を良くしたいという理由から矯正治療を考える方もいらっしゃいます。近年では、歯並びや歯の清潔さに対するビジネスパーソンの意識も高まっています。就職活動時期だけでなく、仕事を始めてからも矯正治療のメリットも多く、時間のある学生のうちに治療を開始するのがおすすめかもしれません。歯並びや噛み合わせと100%関係があるわけではありませんが、滑舌や発音に関してのご相談も伺います。
留学・海外での仕事
日本では歯並びに対する意識はまだそれほど強くありません。けれども欧米では歯並びの良さは社会的ステータスとも結びついており、気にする方が多いのが事実です。海外で仕事につくことを見越して、留学する方にとっては、何かと忙しくなる留学前に矯正治療を考えるのもひとつの手かもしれません。