マウスピース型矯正で歯が動くのですか?
矯正を考えており、いろいろとリサーチをするうちにマウスピース型矯正に興味を持ちました。透明で見えず、取り外しできるのは嬉しいことですが、これで本当に歯が動くのでしょうか? ちなみに、私は出っ歯ぎみでその部分を治したいと思っています。(K.Sさま)
ご質問ありがとうございます。
マウスピースによる矯正方法はブラケットとワイヤーによる矯正方法とかなり違って見えるので、皆さん不安に思われるようですが、ワイヤー矯正と同様にマウスピース型矯正でも歯はしっかりと動かせます。
マウスピース型矯正もワイヤー型矯正と治療の原理は同じです
ワイヤーであれ、マウスピースであれ、歯を動かしていく原理は同じです。歯は歯槽骨(しそうこつ)という骨によって支えられていますが、この骨(歯槽骨)は力を加えられると少しづつ変形していきます。
もう少し詳しくご説明すると、一本の歯に対し、力をかけられた面では歯の根っこは歯槽骨から離れようとします。一方反対側の面では、歯槽骨におしつけられる形となります。
離れようとした方では、その隙間をうめるように新しい骨が作られ、押し付けられた方ではスペースを作るように骨が吸収されていきます。
マウスピース型矯正は日々進化しています
マウスピースでどう歯を動かしていく?
ワイヤー矯正では曲げたワイヤーが戻ろうとする力を使って歯を動かしていきますが、マウスピース型矯正では、現在の歯並びより「少しだけ理想の歯並びに近いマウスピース」を装着することによって歯に力をかけていきます。
全治療に使用するマウスピースは数十組(症状によって異なります)となりますが、その全てが少しづつ形が違います。治療開始の時期は、もとの歯並びに近い形で、治療が進むごとにウスピースの形は理想の歯並びへと近づいてきます。
マウスピースはおよそ10日〜14日ごとに次のマウスピースへと交換を行っていきます。新しいマウスピースを付けたては、歯がしめつけられるような圧迫感を感じますが、まさにこの時、歯へ矯正するための力がかかっているのです。
マウスピース型矯正は出っ歯にも対応できます
マウスピース型矯正は、ワイヤー型矯正に比べると適応範囲は限られていますが、それでも日々進化し、様々な症状に対応できるようになっています。
「出っ歯(上顎突出)」の場合、歯の”位置”だけでなく、”傾き”を修正していく必要があります。傾きのコントロールは矯正治療でも難しい動かし方となりますが、マウスピース型矯正は歯のコントロールがしやすく、「アタッチメント」と呼ばれるでっぱりを歯の表面につけ、マウスピースの窪みと対応させることで、歯への力のかかり方を細かくコントロールしていきます。
また出っ歯の矯正治療の場合、抜歯が必要となることもありますが、新しいマウスピース型矯正では抜歯を伴う出っ歯の矯正治療にも対応をしています。
難波矯正歯科では、マウスピース型矯正で数々の症例に向き合っています。マウスピース型矯正で難しいと思われる症状の場合には、無理に治療を進めず、他の治療方法のご提案も行なっていますので、マウスピース型矯正で治療ができるのかどうか不安を感じている方はご相談ください。
マウスピース型矯正
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